“大炎上”の11分間…大敗の名古屋が自動昇格消滅の危機、千葉は4年ぶり6連勝
ゲキサカ / 2017年11月14日 13時36分
[11.11 J2第41節 名古屋0-3千葉 豊田ス]
9位ジェフユナイテッド千葉が敵地で3位名古屋グランパスに3-0で勝利した。後半9分からの11分間で3ゴールを奪う固め取りを見せ、2013年以来4シーズンぶりとなる6連勝を達成。J1昇格プレーオフ進出に望みをつないだ。名古屋は自動昇格圏内の2位が遠のく痛恨の敗戦。同日19時に2位長崎が讃岐に勝てば、2位の可能性が消滅する。
7戦無敗中(6勝1分)の名古屋は前節・岡山戦(1-0)から先発1人を変更。FW押谷祐樹に代わり、負傷明けのFWガブリエル・シャビエルが4試合ぶりにスタメン復帰した。一方、5連勝中の千葉も前節・町田戦(2-1)からの入れ替えは1人。名古屋から期限付き移籍中のMF矢田旭が契約により出場できないため、MF熊谷アンドリューが7試合ぶりに先発起用された。
また、この試合ではMF佐藤寿人とMF佐藤勇人の双子対決が約8年ぶりに実現。3月11日に行われた前回対戦のJ2第3節では兄の佐藤勇が欠場しており、2人が同じピッチに立つのは佐藤寿が広島、佐藤勇が京都に所属していた2009年12月5日のJ1第34節・広島対京都以来となった。
名古屋が2位長崎、千葉が6位徳島と残り2試合でそれぞれ勝ち点2差と、是が非でも3ポイントが欲しい一戦。開始から両チームとも攻守の切り替えが早く、隙を見せれば一瞬でチャンスが生まれるスリリングな展開となった。
千葉は前半12分に最初の得点機を迎える。シャビエルのFKからのクロスをGK佐藤優也がキャッチすると、素早く前線へパントキック。勢いよく走り込んだMF町田也真人がDF宮原和也と競りながらPA内右に運び、右足でループシュートを放つが、惜しくもゴール上のネットに落下した。
千葉が縦への速い攻撃でゴールに迫る中、名古屋はハイラインの背後を突いて好機を作る。前半31分、MF青木亮太のワンタッチパスからPA内中央に抜け出したのはシャビエル。しかし、背後からDF溝渕雄志のスライディングを受けて転倒し、ファウルの笛も鳴らなかった。
0-0で前半を折り返すと、先にスコアを動かしたのは千葉。後半9分に熊谷のスルーパスに走り込んだFW船山貴之がPA内右から右足で折り返し、ゴール前にフリーで飛び込んだFWラリベイが右足で押し込んだ。
さらに後半18分、右サイドの町田が最終ラインのDF和泉竜司からボールを奪い、PA内右へドリブル突破。戻った和泉に一度はスライディングで阻まれるも、自らこぼれ球を拾って左足で中央へパスを出す。受けた為田が巧みなボールタッチで左足に持ち替えてゴール左に流し込み、リードを2点に広げた。
バタつく名古屋を尻目に、千葉の“集中砲火”は止まらない。後半20分には再び高い位置でのボール奪取からカウンターを仕掛け、左サイドの為田がドリブルで独走。最後はPA内左からの折り返しを中央のラリベイが右足でプッシュし、自身の今季19得点目で3-0とした。
徐々に立て直した名古屋は後半開始から途中出場していたFWシモビッチの高さを生かし、反撃を試みる。しかし、時間が足りずに無得点のまま終了のホイッスルが鳴り、8試合ぶりの黒星。今夜にも自動昇格圏内の2位入りが消滅する状況に追い込まれた。
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