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松山工が2年ぶり6度目V!「献身性」光る見事な逆転劇で“東予の雄”今治東を下す:愛媛

ゲキサカ / 2017年11月11日 21時33分

 1-1で迎えた後半は一進一退の攻防となったが、これまで積み重ねてきた献身性が生きた。なかでも、指揮官が名指しで褒めたのはFW石井隆之介(3年)。「攻撃が大好きなんですけど、以前は守備で頑張れず、攻撃でもすぐに倒れていた。それがこの日は相手に身体をぶつけ、チームのためにがんばって、セカンドボールを取ってくれた」。

 そんな石井が見せ場をつくったのは後半19分、味方のクリアボールに反応して相手DFに猛ダッシュで詰め寄り、空中戦での競り合いから最終ライン裏にボールを流す。右サイドの角度のないところで再びボールを拾い、無人のゴールを狙ったシュートは惜しくも枠を外れたが、「この大会では石井が一番成長した」(坂本監督)という姿を発揮した象徴的なシーンだった。

 すると後半23分、ついに松山工が均衡を破る。左サイドで再三鋭い攻め上がりを見せていたDF上野竜馬(3年)から芳之内にパスが送られると、献身的な動き出しを見せた2トップをおとりに猛スピードでカットイン。目の前では3人のDFがブロックを試みたが、そのまま迷わず右足を振り抜き、クロスバーに当てながらゴールマウスへとねじ込んだ。

 リードした後は「ちょっと満足してしまう場面があった」(坂本監督)とペースが落ち、今治東がボールを握る展開となる。それでもサイドからのクロスやロングボールを志摩、DF河本竜弥(2年)のCB2枚が跳ね返し続け、決定的なチャンスをつくらせない。一方、後半34分にはカウンターから単独突破した石井がシュートを放つなど、最後まで要所で迫力を見せた松山工が2-1のまま歓喜の瞬間を迎えることとなった。

 もっとも、堂々とした試合運びを見せたようにも思われる松山工だが、「修正すべき点はたくさんあった」と坂本監督。「ボールを受ける前に、周りの状況や相手の立ち位置に対して準備するのが遅い。そこで準備をしないから余裕がなくなり、前掛かりになったところでミスが発生し、横パスを奪われてボールを運ばれた」と冷静に課題を分析する。

 一方で「できなかったことを修正して、改善していけば、勝ちを2つ、3つとつなげていく手応えは見えた」という自信を獲得したのも事実だ。全国大会で目指すところは、2年前の出場時(3回戦敗退)に達成できなかったベスト8。「常連校の仲間入りができる大会になるように、(全国大会までの)1か月半で改善して練習していきたい」と、さらなる進歩を遂げて冬の大舞台に臨もうとしている。

(取材・文 竹内達也)▼関連リンク
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