横浜FM内定の履正社FW町野は大阪予選敗退。涙、弱い部分は見せずに選手権から去る
ゲキサカ / 2017年11月11日 22時9分
[11.11 選手権大阪府予選決勝 履正社高 1-2 大阪桐蔭高 金鳥スタ]
その目から涙は見えなかった。履正社高のU-18日本代表候補FW町野修斗(3年、横浜FM内定)は敗戦が決まった後もほとんど俯くことなく、前を見据え続けた。応援席への挨拶を終えた後も、涙を見せることなく、先頭を歩いてロッカールームへ。その姿から選手権への名残り惜しさは感じられなかった。
試合後の立ち振る舞いについて問うと、町野は「弱い姿を見せたくないんじゃないですか、無意識に」とコメント。同時に「まだ実感がない」と語った。やはり、悔しくないはずがない。プロ入りする選手として、チームを全国へ導きたいという気持ちを強く抱いていた。受け入れ難い敗戦となったが、弱い姿は見せられない。プロ入りを控えた注目選手は最後まで堂々とした姿勢のまま会場を後にした。
試合では存在感を見せた。だが、本人、周囲にとっては満足することができない決勝だった。立ち上がりから目立っていたのは守備の部分。ポゼッションで押し込もうとするチームの中で町野は、チームが失ったボールをすぐに身体を張って奪い返し、また攻撃に繋げていた。
チームメートたちの動きが硬く、なかなか自身にシュートチャンスが訪れないまま履正社は前半36分に失点。だが、「前半で返せたら大きいかなと決められた瞬間に思った」という町野は思い通りに、前半のうちに得点を奪い返す。
前半終了1分前の39分、履正社はMF安羅修雅(3年)の左FKを町野が頭でゴールへ押し込んで同点ゴール。町野は1-1としたことを少しだけ喜ぶと、すぐに切り替え、チームメートへ向けて手を叩いて鼓舞していた。
後半、勢いづいた履正社は一気に勝ち越しゴールを目指す。だが、攻めきることができない。大阪桐蔭に比べると、前線の選手たちの活動量が欠けていた。そして、15分に再び失点。町野は21分、29分と決定的なラストパスを送ったが、同点に追いつくことができない。終盤はスローインも含めて町野のところにボールが集まっていたが、前線で競り勝つことができないシーンも多く、連続攻撃させることができなかった。
それでも、最後まで諦めなかった。「責任というかマリノスの選手なんだという目で見られるので、汚いプレーとか、諦めたようなプレーは当たり前なんですけれどもダメ」というFWは、41分にPA外側で強引に左足を振り抜く。
だが、シュートブロックされ、1-2のまま試合終了。町野は「1点じゃ足りないというか、自分が2点、3点取らないと勝てないんで悔しいですね」。味方がチャンスを活かせなかったことよりも、2点目を奪えなかった自分を責めていた。
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