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3戦連続“1-0”の徳島北が初優勝!前回選手権、総体Vの徳島市立にリベンジ達成:徳島

ゲキサカ / 2017年12月1日 18時41分

 さらに徳島市立は後半24分、左サイドを抜け出した岡田がグラウンダーでアーリークロスを送り、ファーサイドで岡が合わせるも枠外。同26分には、敵陣でパスカットを見せた岡が小延とのワンツーで抜け出し、GKと1対1でシュートを放ったが、またしても儀宝が見事な反応ではじき出し、得点を奪うことができなかった。

 すると後半30分、ついにスコアが動く。敵陣でファウルをもらった徳島北が、直後のプレーで押し込んで右CKを獲得。これを「キックには自信がある」という小林が低い弾道で中央に送り込むと、指揮官から「力強く身体で入っていけ!」と指示されたばかりのDF川久保燎(3年)がヘディングでねじ込んだ。

「セットプレーはニアとファーのパターンを練習していた。ニアのサインが出たので、相手のマークを素早く外して、突っ込んで行こうと思った」(川久保)。決勝に向けたトレーニングでは先発の当落線上となっていたが、「セットプレーのヘディングにウエイトを置いた。案外、川久保は点を取っているので」(佐藤監督)という起用が見事に的中した。

 県総体、四国総体で遠かった1点を奪った徳島北は「控え部員だけでなく、OBも大応援団で来てくれた」(佐藤監督)というスタンドの声援に後押しされ、さらにテンションを上げていく。相手の攻撃の中心を担う小延、岡田の2トップに激しいプレスをかけると、カウンターではMF富士智樹(2年)、MF濱田祐輔(3年)らが疲れを感じさせない走りからチャンスをつくった。

 あとがない徳島市立は後半40分、右サイドを抜けた岡田のクロスに対し、ファーサイドを攻め上がっていたDF鉄谷洸樹(3年)が狙うも、シュートコースに入った川久保が身体を投げ出してブロック。最後まで小林、富士の両サイドハーフが最終ライン近くまで下がった徳島北の守りを崩せず、2年連続の全国行きはならなかった。

 監督就任10年目で栄冠を手にした佐藤監督は試合後、「我慢強い試合ができて、そこでリズムがつくれた」と選手たちの踏ん張りをたたえた。チームの持ち味は前線の技術を生かした攻撃だが、今大会ではわずか1失点。「総体までは不用意なミスや失点があったので、練習は守備的なものが多かったんです」と課題を乗り越えてきた成果であることを明かした。

 徳島北にとっては、指揮官が就任3年目だった2010年にインハイ出場を果たして以来の全国大会だ。「守備の弱さはまだあると思うので、もっとチーム全体でピンチをできるだけつくらない守備をしていかないといけない」(佐藤監督)。多くの選手たちが「まずは1勝」と声をそろえる目標に向け、まずは守りに力を入れて、初めての“冬”に臨む。

(取材・文 竹内達也)▼関連リンク
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