日本vsベルギー 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨
ゲキサカ / 2017年11月14日 5時28分
―日本はW杯で第4ポットに入ることが決まった。
「日本がW杯の出場を決めれば、そのときには第4ポットに入るだろうということは4年前から予想していた。この前の試合に関して、後半はブラジルが落としたから日本がプレーできたというふうに評価している人もいるようだ。ブラジルが日本よりも強いことが、ここで発見されたというような発言もあった。日本は(W杯で)グループリーグ突破の候補ではない状況から3チームと対戦し、少なくとも2試合で結果を残さないといけない。抽選の結果がどうであろうと、我々にとって難しい状況があると思う。3チームとも我々より(FIFAランキングで)上位のチームになる。私はブラジルW杯でその経験をした。(アルジェリアを率いて)ベルギーと同じグループになったが、2位になった。ベルギーにあと少しで勝てるところまでいった。70分まで試合をリードしていたが、そのあと引き過ぎてしまい、ベルギーがそこを突いた試合だった。それがゲームコントロールだ。恐れて引いてしまうとそうなることもある。勝つことを恐れてはいけない。W杯に向けて、これからもチームに変化をもたらさないといけない。テクニック、戦術のみならず、メンタル的な部分、フィジカル的な部分でも変化しないといけない。ブラジル戦の立ち上がりの20分が偶然、あのような形になったのかを考えないといけない。守備の選手たちが15回、16回とボールを失った試合でもあった。そのような形がどこから来るのか、私は分かっているつもりだ。そこはしっかり準備しないといけない。このような試合は、我々が学ぶ場でもある。モダンサッカーで何が求められるかを見ることができる。スピード、チームの形を崩さないで戦う部分、メンタル的な部分は重要だ。いくらクオリティーが高くても、迷いがあったらその試合で失敗することがある。
日本がW杯に出場することが当たり前になっていて、出場が決まった今ではそれが簡単だったと思っている人もいるかもしれない。ブラジル戦の後半、我々のプレーが普通だったという評価をする人もいるかもしれないが、後半は得点を取り、取り消された得点もあった。取り消されるべきだったかどうか分からないが、浅野の決定機もあった。そういう形をつくったが、ブラジルが落として、日本をプレーさせたという評価もある。そのような結論を出している人がいると聞いたが、私はその言葉に驚いている。私はブラジル戦後半の日本に誇りを感じている。その試合の前にブラジルの試合を12試合から15試合チェックしたが、この前の日本がつくったように多くの決定機をつくったチームはほとんどなかった。アルゼンチンもそこまでつくっていなかった。後半のパフォーマンスを過小評価している人がいたとしても、戦術的にもメンタル的にも、プレーのクオリティーの部分で満足できるものがあった。不運なことにそれを得点につなげられなかった。立ち上がりで0-3となり、しかもPKが2つあった。マルセロの右足のシュートもあった。本人も驚いていただろう。そのような試合だった。もちろん立ち上がりの20分間も分析しないといけない。3失点目も自分たちがいい形を作っている中でミスがあって失点した。そういうところからは教訓を得ないといけない。ベルギー戦も同じだ。ブラジルはやはり強かったと、そこで初めて気づいたような人もいたかもしれないが、ブラジルは格上のチームであり、ベルギーもそうだ。そのようなチームとロシアで当たるかもしれない。自信を持って、勇敢に彼らと戦えるようにしないといけない。それができないというなら、私はW杯に行けない。彼らと一緒には戦えない。後半、我々は偉業を成し遂げるチャンスがあった試合だと思う。後半に3点取って、3-3になっていたとしても、ブラジルが落として日本にプレーさせたと言われてしまうかもしれないが、私はブラジル戦のハーフタイムに選手に『点を取りにいこう。1点取れば、2点目、3点目を取れる』と言った。取り消された得点は非常に微妙な判定だったと思う」
(取材・文 西山紘平)
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