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片手一本でビッグセーブ連発!徳島北GK儀宝智也「シュートストップがストロングポイント」

ゲキサカ / 2017年12月1日 18時58分

ビッグセーブでチームを救った徳島北高GK儀宝智也(3年)

[11.12 選手権徳島予選決勝 徳島北高1-0徳島市立高 徳島市球技場]

 守護神の働きがなかったら、結果は変わっていたかもしれない。徳島北高GK儀宝智也(3年)は徳島市立高との決勝で、後半に訪れたピンチを立て続けにストップ。徳島市立の河野博幸監督は試合後、「あれが1本でも決まっていれば試合は終わっていた」と悔やんでいたが、そんな粘り勝ちを最後尾でしっかりと支えた。

「そこがストロングポイント」という1対1でのシュートストップを見せたのは、後半26分のこと。徳島市立FW岡健太(2年)がMF小延将大(3年)とロングレンジのワンツーパスに抜け出し、至近距離から放たれたシュートを左手一本で防いだ。長いパスで左右に振られていたため、崩し切られたかと思われたが、完璧なポジショニングでゴール前に立ちはだかった。

 その場面を振り返った儀宝は「ちゃんとシュートコースに入って、来たボールに反応するだけだった」と無我夢中だったという。とはいえ「打たれる瞬間に軌道が読めたので、手が反応していた」という反射スキルはセンスの賜物。後半9分にも、FW岡田京介(2年)がゴール右隅に放ったミドルシュートを、横っ飛びから片手で完璧に弾き出していた。

 夏のインターハイ県予選決勝、四国予選決勝では、いずれも徳島市立に0-1で惜敗。「自分の力を最大限に発揮できたのに、スキを突いてやられてしまった」と悔しい経験をした。そこで今大会は「市高(徳島市立)まで勝ち上がって、無失点で終わろう」と目標を立て、見事に有言実行を果たした。次の舞台は自身にとっても、チームにとっても初の全国大会。「厳しいところだと思うけど、まずは1勝できるように頑張りたい」と謙虚な姿勢で臨む。

(取材・文 竹内達也)▼関連リンク
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