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清商の伝統受け継ぐ清水桜が丘が新たな一歩踏み出す!静岡学園破り、選手権初出場!

ゲキサカ / 2017年11月18日 20時47分

 試合は前半30分、注目MFのスーパーゴールによって動いた。敵陣中央でボールを持った静岡学園MF渡井理が、右前方へのドリブルでDF2人の間を抜け出す。さらに切り返しで1人、2人とかわすと、そのまま左足シュートをゴールへねじ込んだ。

 圧巻の4人抜きゴール。清水桜が丘の白井が直後のセットプレーの際、渡井理に対し、笑顔で「上手かったね。ビックリしたよ」と声を掛けたというほどのゴールだった。その後も静岡学園が主導権を握ってボールを繋ぎ続けるが、清水桜が丘は前半アディショナルタイムに相手のミスを得点に結びつける。静岡学園のサイドチェンジをインターセプトしたMF松下祐也(3年)が縦に仕掛けてそのまま左足シュートを放つ。このこぼれ球を1年生FW松永颯太が左足で押し込んで同点に追いついた。

 後半立ち上がりは清水桜が丘がカウンターからチャンスを作る。一方の静岡学園は前半同様にショートパスを繋ぎ続けるが、相手のカウンターを怖がってしまい、後方でボールを動かすばかりで縦パスの本数やSBの攻撃参加の回数が増えて来ない。川口修監督も「ウチらしくもっと行って良かった。カウンターがあるという心理になって、リズムが狂わされた」と指摘していたが、静岡学園は後ろに重いサッカーとなってしまう。

 清水桜が丘の守りに隙が無かったことも確か。CB勝村永遠(3年)を中心にパスコースを開けず、我慢強く守り続ける。選手同士の距離感が良く、そこへパスを通されても各選手が相手を2度3度と追い続けてその攻撃をスピードアップさせない。個々が責任感強い守備を見せる清水桜が丘は、数こそ少ないながらも白井や松永がカウンターからPAまで持ち込む怖さを示していた。

 試合は1-1のまま延長戦へ突入。その前半6分、静岡学園は渡井理の縦パスからMF清水綾馬(2年)が右足シュート。こぼれ球をFW伊藤稜馬(3年)が詰めようとするが、清水桜が丘DF陣の好守によって決めきることができない。

 延長戦でもスコアは動かず、決着はPK戦に委ねられた。ともに3人目が外し、静岡学園は4人目も失敗。だが、先攻の清水桜が丘は決めれば優勝の決まる5人目が外してしまう。それでも雨中の激闘は6人目に決着する。清水桜が丘の左SB大石悠暉(3年)が決めたのに対し、静岡学園6人目のシュートは枠上へ。この瞬間、清水桜が丘の初優勝が決まった。

 清水桜が丘は今季、プリンスリーグ東海で5連敗を経験。だが、10月の首位・名古屋U-18戦での勝利が変わるきっかけとなった。白井は「グランパス戦からみんなが止めないこと、やり続けることが勝ちにつながることが分かってきて、止めないプレーができるようになってきたので、そこが一番デカイと思います」。この日も名古屋U-18戦と同じようにボールを支配されたが、集中力を切らさずに自分たちがやるべき、パスコースを消す動き、球際の厳しいチェックなどをやり続けたことが勝利に繋がった。

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