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「全員が攻撃の選手」アグレッシブな初芝橋本が延長戦を制して2年ぶり全国の舞台へ:和歌山

ゲキサカ / 2017年11月19日 14時8分

 初芝橋本は「後半に入ってから相手の雰囲気が違っていたので、受け身になってしまっていた」(上原)こともあり、「テンポが変わって前線でのプレスが上手く機能せず、ゴール前にボールを入れられる機会が増えてしまった」(阪中監督)。そして続く後半32分には、近大和歌山DF貴志圭悟(3年)が中に入れたボールを上月がシュートし、その跳ね返りをMF山中翔太(2年)がゴール。ついに2-2と同点に追いつかれてしまった。

「延長戦になれば必ず誰かがゴールできると思っていたので、なんとか失点せずに後半を終えたい」と、初芝橋本の上原が考えていた後半終了直前、延長戦を左右するイエローカードが近大和歌山側に出た。対象となった小笹は、この日2枚目のイエローカード。1点目を演出しただけでなく、これまでの試合でも直接FKを決めるなど精度の高いキックはチームの得点源になってきていただけに、近大和歌山にとっては数的以上の不利で延長戦を戦わなければならない状況となった。

 試合は10分ハーフの延長戦に突入。そして決勝ゴールを奪ったのは初芝橋本だった。延長後半2分、MF家本大渡(3年)のCKをFW細川琢未(3年)がジャンプして右足で合わせ、ゴールネットに突き刺した。「PK戦までもつれてしまえば、キーパーの実力だけじゃなくて運も結果を左右してしまうと思った。このCKからゴールを挙げられれば、残り時間も少ないし絶対に勝てる」という細川の思惑通り、初芝橋本が3-2のまま逃げ切り、2年ぶりとなる優勝を果たした。

 阪中監督は「最後まで自分たちが絶対に勝つんだという気持ちで、粘り強く戦えたことが今日の一番の勝因だと感じている。選手を交代してもチームの質が下がらないことも大きい」と安堵の表情を見せたものの、「県予選では、中盤で奪い返せず苦しい展開を招いたので、前線でプレスをかけきれなかった時はディフェンスラインを下げることなく前線の選手が下がるなど、もっとコンパクトに対応できなければならない。攻撃面は今のままでも十分通用すると思っているが、サイドから攻撃を仕掛ける部分はもっと徹底できるし、もっと崩しや展開ができてもいい」と全国大会に向けて課題が残ったという。

 初芝橋本は指揮官が「強いて『守備の選手』を挙げるならば、今のチームではDF北浦隆成(3年)とGK濱田太郎(3年)ぐらい。全員が攻撃の選手」と語るほど、超アグレッシブなチーム。だからこそ可能な「ボールを奪うところから攻撃が始まっている」という戦い方を徹底し、「守備のないチーム」で全国の頂を目指す。

(取材・文 前田カオリ)●【特設】高校選手権2017
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