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昌平が埼玉4冠達成!全国準決勝、決勝で埼玉スタジアムに戻ってくる!

ゲキサカ / 2017年11月20日 6時55分

 それでも交代選手を次々と投入して同点を目指す浦和西は30分、失点直後に投入されたMF唐牛七海(2年)が右サイドからDF2人をかわして中央へ侵入。PA外側にこぼれたボールを高橋が豪快な右足シュートでゴール右隅に突き刺し、同点に追いついた。

 起死回生の同点弾にスタンドが湧く。昌平は優勝候補の一角として臨んだインターハイの初戦(対日大藤沢高)で1-0から残り時間10分での連続失点によって逆転負け。そのことが頭によぎるような展開となった。だが、石井が「選手権はこんなもんだろうと。このままで終わることはないだろうなと思っていたので、失点したのは悔しいですけれども想定内というか、(失点したことよりも)これからどうしなければいけないかを考えていました」という昌平は夏と違った姿を見せる。

 昌平は31分、FW森田翔(2年)がドリブルで持ち上がり、佐相とパス交換でPAへ侵入。そして、DFのタックルを巧みにかわすと、そのまま左足シュートをねじ込んだ。失点からわずか1分後に奪った勝ち越しゴール。浦和西もセットプレーなどから再び昌平ゴールに迫ったが、これを冷静に跳ね返した昌平が2-1で勝利。埼玉4冠を達成した。

 昌平は昨年、初出場したインターハイで3連覇を狙った東福岡高を破るなど全国4強。夏の活躍をきっかけにMF針谷岳晃(現磐田)とMF松本泰志(現広島)がプロ入りを決めるなど注目度を高めたが、選手権予選は準決勝敗退となった。夏からもうひと伸びできなかった1年前。だが、藤島監督は今年について、「インターハイを機に力をつけてこれている。一本槍にならないということでフォーカスしてやってきた。いろいろな選択肢を持ち合わせながらやっていくサッカースタイルはここに来て良くなってきている」と夏からの進化を認める。

 石井は「(インターハイの初戦敗退後、)すぐ宿舎戻って監督とミーティングして、選手でもミーティングして何か変えなければならないという話をして、まず声からでもいいから、小さなことからでもいいから変えて行こうという話をしていました」と振り返る。個々がこだわってきたわずかな部分からの変化。ピッチで表現するサッカーについても、特長的なパスワークに固執するのではなく、ドリブル、佐相の抜け出しなど攻撃の選択肢を増やし、また配置などにも多様性を持ってきたことがチームとしての成長とこの日の勝利に繋がった。

 埼玉王者は今度こそ全国大会で勝ち上がり、準決勝、決勝が行われる埼玉スタジアムに戻ってくる。石井は「この舞台(埼玉スタジアム)は誰もが目指している場所ですけれども、4チームしか行けないので、そこに行けるように。インターハイの反省を活かして、1回戦から目の前の試合に照準を合わせてまた全国で一回り二回り成長した姿を見せられるようにトレーニングしていきたい」と力を込めた。この後、終盤戦を迎える県1部リーグで埼玉5冠を達成し、全国大会までの1か月強の期間でもう一伸びすること。そして全国で、夏の敗退直後に掲げた日本一の目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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