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全国タイトル奪還へ、“赤い彗星”東福岡がまず福岡突破!“本気の日々”過ごして目標達成に挑戦

ゲキサカ / 2017年11月23日 18時36分

 後半立ち上がりも東福岡が沖野の仕掛けなどから決定機を作り出したが、決めきることができない。すると、チャンスを逸し続けた東福岡の歯車が後半10分頃から狂い出す。強引な個の仕掛けからボールを失うなど攻守の噛み合わない相手に対し、筑陽学園は前への勢いある攻撃を出す回数を増やしていく。

 MF梅林昴生(3年)のロングスローや左SH龍野駿一(3年)のドリブル突破、そして後半だけで4本を打ち込んだ中岡のシュートなどで反撃。チャンスを作り出していただけに、この時間帯に1点を奪い返していれば、結果も変えることができたかもしれない。東福岡はPAでのこぼれ球を先に反応されるなど危ないシーンがあった。だが、筑陽学園の国生が「やっぱり相手の方がゴール前の粘り強さや勝ちたいという気持ちが強かった」と認めたように、要所でのシュートブロックやシュートコースを切る動きを東福岡は徹底。逆に終盤は、青木や福田を中心にゲームを落ち着かせながら試合を締めて2-0で勝利した。

 東福岡は昨年度の選手権は準々決勝で東海大仰星高(大阪)に被シュート1本で敗戦。今年のインターハイ2回戦では青森山田高(青森)に一瞬の隙を突かれてリードを許し、1-3で競り負けた。1本のシュート、1プレーの大事さを痛感させられるような敗戦が続いている。だが、この日は決定機を量産したものの、シュート15本で2得点に終わった。

 それだけに、東福岡の森重潤也監督は「もう一つ上の戦いの中で勝ちに結びつけるだけのものを、これから力をつけていかない。あれだけ決定機を作りながら決めきれないというのは、これからそれほどチャンスが無い中でゲームをきちっと勝利で終わらせるのは難しいんじゃないかと思います。(昨年の敗戦で)先輩が残してくれた財産を今の我々のメンバーが捉えながら、この何日間で全国へ本気になってやらせたいですし、本気になってやってほしい」と語った。

 福田は確実に決めてリードを広げた前半の得点を評価しつつ、「決められるチャンスはまだまだあった。(15年度全国2冠を果たした中村)健人くんたちの代はそういうところでしっかり決めて県大会で圧倒していたので見習っていきたいと思っています」。また、阿部は「シュートを打たせない守備をこの1年間やってきましたし、きょうは打たれているので修正点が出た」と引き締めた。

 “赤い彗星”こと東福岡は近年、14年、15年度のインターハイ、15年度の選手権で全国タイトルを獲得。中村が「自分たちの代で何も残していないのは悔しいというのがありますし、(周囲から)言われて反骨心もあります」というように、自分たちはまだ何も成し遂げていないという思いが選手たちの中に強くあるようだ。3年生にとって、全国タイトル奪還のチャンスは選手権しかない。全国大会まで残り1か月強。福岡5連覇、県内3冠にも満足することなく、東福岡は“本気の日々”を過ごして目標達成に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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