E-1選手権開幕間近…国内組“最終試験の場”でアピールに成功するのは誰だ!? FW編
ゲキサカ / 2017年11月28日 7時0分
今大会より「東アジア杯」から名称を変更した「EAFF E-1サッカー選手権」が12月に日本で開催される。開催時期が国際Aマッチウィークではないため、男子の日本代表は国内組で臨むことになるが、同大会をきっかけにA代表に定着し、W杯行きのチケットを手に入れた選手は多数いる。ロシアW杯本大会が半年後に迫る中、アピールに成功するのは誰なのか――。今回はFWにスポットライトを当てて、国内組サバイバルレースの現況を探る。
11月の欧州遠征でもメンバーに名を連ねたFW杉本健勇(C大阪)がセンターフォワードのレギュラー最右翼と言える。J1第33節終了時点で通算22ゴールと得点ランキングトップに立っているように得点力は申し分ない。海外組不在のE-1選手権でしっかり結果を残すことが、ロシア行きに近付く大きな一手となるはずだ。
昨年6月のキリンチャレンジ杯以降、代表から遠ざかっているものの、今季リーグ戦12ゴールのFW金崎夢生(鹿島)も、いつ代表復帰の声がかかってもおかしくない状況と言える。FW川又堅碁(磐田)も所属クラブでは5シーズンぶりの2ケタ得点(第33節終了時で14得点)を記録するなど好調をキープしており、15年8月の東アジア杯以来の代表復帰を果たし、もう一度日の丸のユニフォームを身にまとって大暴れする姿を見せたいところだ。また、ともに190cmを超える長身で、“高さ”という唯一無二の武器を持つFW長沢駿(G大阪)とFWハーフナー・マイク(神戸)も虎視眈々とメンバー入りの機会を伺っている。
これまでFW本田圭佑(パチューカ)、FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)、FW久保裕也(ゲント)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)、FW乾貴士(エイバル)ら海外組が多く名を連ねてきたウイングのポジションは、国内組が招集される機会は限られていた。それだけに、国内で結果を残す選手にとって、E-1選手権は自身の存在価値を示す最高の舞台となる。その急先鋒となるのが、J1リーグでゴールネットを揺らし続け、第33節終了時点で19得点をマークするFW小林悠(川崎F)。代表に招集されるたびに負傷に泣かされてきた過去があるだけに、万全を期して大会に臨み、自身の力を存分に発揮したいところだ。
新戦力の選手にとっては、最初で最後のアピールの場となる可能性もあり、このチャンスを逃すことはできない。高度なテクニックと強靭なフィジカルを併せ持つFW家長昭博(川崎F)、鋭い嗅覚と爆発的な得点力でゴールを量産するFW阿部浩之(川崎F)、トラップ一つで違いを生み出して好機を創出するFW柿谷曜一朗(C大阪)、圧倒的な加速力でサイドから相手守備網を切り裂くスピードスターのFW伊東純也(柏)ら国内で存在感を示す選手たちが、海外組不在の中でインパクトを残そうと牙を研いでいる。
E-1選手権に臨む日本代表メンバーはいよいよ30日に発表される。果たしてだれが“ラストアピール”のチャンスをつかむのか。国内組で臨む注目の大会は味の素スタジアムで行われ、日本は12月9日に北朝鮮、12日に中国、16日に韓国と対戦する。
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