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[MOM2343]神戸U-18MF谷川勇磨(3年)_転機は『嫌われる勇気』、壁乗り越えた主将が守備で躍動

ゲキサカ / 2017年11月28日 11時15分

 後藤コーチがこの本を渡したのには理由がある。現役時代の後藤コーチも、順風満帆なキャリアではなく、大津高に入ってすぐに大怪我をし、2年間プレーできなかった。ただ、怪我で悩んでいた時に、平岡和徳監督(現総監督)から「この怪我があったから、今の自分があるんだと思えるようになりなさい」と声をかけられたことで怪我という苦しい状況を前向きに捉えることができた。

 当時の自分と自らのプレーに悩む谷川を当て嵌め、「物事が良いか悪いかは捉え方次第。起こったことに対する捉え方次第で人生は変わる。谷川は能力があるし、凄い真面目だけど、前への進み方が分かっていなかったので、考え方を変えて欲しかった」。

 谷川が「価値観や、人間としての在り方を学ばせてもらった。そこが一つの分岐点だった」と話すように、読了後は持ち味である守備により力を注いだ。ボールを奪ってからは、自らが無理して頑張るのではなく、シンプルに味方へと繋ぐことを心がけた。“黒子”という新たなヴィッセルのボランチ像を築きながら、勝ち点を積み上げていくと、「キャプテンは自分でなるモノではない。周囲から認められた時に、自然とキャプテンマークを巻くようになる」という後藤コーチの言葉通り、後期からキャプテンマークは谷川に渡っていた。

 考えを変えることで苦しい時期を乗り越えた谷川と共に、チームも低かった前評判を覆し、首位で残り2節を迎える。「後藤さんがいなければ、今の僕がないと思うので、感謝しきれない。最後の2つ勝って恩返しがしたい。ここまで来たらメンタルの部分が勝負。次のガンバ戦も勝ち点3を加えるために、自分たちらしく泥臭くやるしかない」と意気込むように、ブレずに谷川らしい働きで、勝利に貢献する。

(取材・文 森田将義)●2017プレミアリーグWEST

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