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「つなげなかった」久御山、松本監督が定年迎える来季はより“久御山らしく”:京都

ゲキサカ / 2017年12月1日 21時51分

「この子達の良さは勝気なところ。そこで(重圧のかかる大舞台で)落ち着かせることができなかった。“つなぐか、蹴るか。半々の状況でどちらを選択する?”となった時に、蹴ってしまう。試合中に反省させられました。そうさせてしまった選手に申し訳ないし、小中学生の見本になるサッカーをしたかった」と話している。1年生からレギュラーとして活躍してきたMF小森優輝(3年)も「チームとしてつなぐことができなかったのは後悔している」と振り返った。ただし、今年1年の取り組みに後悔はない。「選手の長所を伸ばそうとやってきたし、足元も成長できた」(松本監督)と胸を張る。

 37歳で松本監督が赴任した当初、久御山という名前はサッカー界でほとんど知られていなかった。ある大会で関東へ行った際、渡されたネームプレートに『久御山/ひさごやま』と書かれていたこともあったという。「その時は(国士舘大学で後輩の)山本昌邦が怒ってくれたけど・・・(笑)」と懐かしそうに振り返る時代から、現在は多くのサッカーファンに知れ渡る存在となった。Jリーガーも輩出しており、現在はベルギーで活躍する日本代表MF森岡亮太は自身のツイッターアカウントに今でも久御山高のキャッチフレーズである『キミは君らしく』の言葉を記している。

 松本監督は指導を受けた選手はもちろん、高校を中退した生徒からも街で10数年ぶりに会った際に「悟先生、一度飲みに行きましょうよ!」と誘われるような、愛される存在だ。そんな京都の高校サッカーを牽引してきた男も現在58歳。2018年度で定年となり、監督の座は若い世代に託すつもりだ。今でもオフにスペインへ自費で渡って様々な知識を学ぼうとするなど向上心は衰えていないが、「若い指導者が出てきた。楽しみですよね。彼らが指導する機会を奪いたくない」という思いを持つ。

 残されたのは、あと1年。「今大会で決勝まで試合ができて、2年生と1年生もすごく勉強になったはず。この悔しさを受け継いで、もっともっと久御山らしさを出して、来年ここに戻ってきます」(松本監督)とラストイヤーを見据えている。チームを去る小森も「1・2年生は久御山らしさを出せる上手さがある。俺たちができなかった京都一を達成して、全国でも暴れて欲しい」と後輩たちへエールを送った。

(取材・文 雨堤俊祐)▼関連リンク
●【特設】高校選手権2017

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