鄭大世「僕が怪我をしても今度は…」北川航也が2戦連発、狙い通りの直接FK弾
ゲキサカ / 2017年12月3日 10時52分
[12.2 J1第34節 神戸1-3清水 神戸ユ]
負けるわけにはいかなかった。残留を懸けて最終節を戦った清水エスパルスは前半13分、カウンターから神戸に先制点を献上してしまう。失点後はピッチ上で円陣を組み、チームは気持ちを一つにした。FW北川航也は「先制されても気持ちを切らさず積極的に前にいった。下を向かないようにした」と、アグレッシブな姿勢を崩さなかった。
前半18分、高い位置でボールを奪取したMFミッチェル・デュークが左サイドからクロスを入れると、エリア内の北川はDFに囲まれながら右足シュート。これは相手のブロックに阻まれたが、この流れからMF竹内涼がPA手前でFKを獲得。キッカーの北川が右足を振り抜くと、壁を越え、GKの手をかすめたシュートがネットを揺らした。
「FKは決められる自信があったので蹴りました。狙ったところにうまく入った」。狙い通りのFK弾に胸を張った北川は2戦連発となる今季5ゴール目。勝負強さを発揮し、チーム内ではFW鄭大世がマークした10得点に次ぐゴール数に躍り出た。
2トップを組んだ主将の鄭大世は進化中の21歳に太鼓判。自身はシーズン中に負傷離脱を強いられたが、「僕が次に怪我をしても今度は(北川)航也が取ってくれる。(チームに)2人は得点を取れる人がいないといけない」と信頼を寄せた。
熾烈な残留争いをチーム一丸で戦い抜き、9試合ぶりの勝利で自力残留を決めた。「残留争いはしないのが一番だけど、これを経験できるチームは少ない。自分としてもチームとしてもレベルアップできるんじゃないかな」。この経験を自信に変え、来季のJ1リーグでは高みを目指す。北川は「来季は残留争いをせず、一桁順位を目指していきたい」と表情を引き締めた。
(取材・文 佐藤亜希子)
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