10人となり押し込まれる展開も、桐蔭学園にとって大きかったGK寺澤の存在
ゲキサカ / 2017年12月3日 23時26分
[12.3 選手権神奈川県予選決勝 桐光学園高 0-0(PK4-5)桐蔭学園高 等々力]
大黒柱のCB原川凌太朗主将(3年)が後半28分に退場し、数的不利に陥ったことで桐蔭学園高は守勢に回ることになった。それまでは相手のロングスローやロングボールにしっかりと対応し、セカンドボールを拾ってポゼッションに移っていたチームは一転、桐光学園高にボールを支配される展開に。相手がサイドから連続して仕掛けてくる力強い攻撃に飲み込まれてもおかしくなかった。
だが、桐蔭学園は100分間を無失点で終え、PK戦で勝利。大きかったのはGK寺澤悠大(3年)の存在だ。「ハイボールで来るのは分かっていたので、対応しようと思っていた。できたと思います」と胸を張った守護神は、PAに放り込まれてくる相手の攻撃に対して終始安定した対応。シンプルにパンチングで弾きつつ、キャッチできるボールはしっかりと手中に収めて相手に2次攻撃をさせなかった。
準決勝のようにビッグセーブを見せるようなシーンはなかったものの、チームには彼が後ろにいることによる安心感があった印象だ。自信があるというPK戦ではコースを読んで手に当てていたものの、止めることはできず。本人はそれを悔しがっていたが、プレッシャーを与え続けたことが相手5人目のキックミスに繋がった部分もあるだろう。
今大会は初戦から失点が続いていた。それでも「後半の最後の方に集中力が切れがちだった。それが修正できれば減らせると思っていた」という寺澤はDFラインの選手たちとともに声を掛け合い続け、互いの集中力を維持。そして今大会初の完封勝利で全国進出を決めた。
ポジション争いのライバル、GK松本龍典(3年)が怪我で離脱したりする中、試合で経験値を積みながら進化。マンチェスター・ユナイテッドGKダビド・デ・ヘアのプレーを参考にセービングや1対1での相手への寄せ方などを高めてきたという183cmGK寺澤は、全国大会でも十分に活躍できるだけのポテンシャルがある。
「もちろん全試合無失点とかでいきたいですけれども、チーム一丸となって一つひとつ勝っていきたいです。まだキックの質とか満足いっていないし、もっと練習からやってシュートセーブとか上手くなっていければ上に行けると思う」と寺澤。注目GKは全国までによりチームから信頼される存在となり、また勝利に貢献する。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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