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欧州ワースト記録を更新した14連敗ベネベント、ストップしたのは16年ぶりの記録的GK弾

ゲキサカ / 2017年12月4日 20時54分

GKアルベルト・ブリニョーリがセリエAで16年ぶりとなるGKでの得点を決めた

[12.3 セリエA第15節 ベネベント2-2ミラン]

 セリエAは3日に第15節を行った。今季開幕以来、全試合を落としていたベネベントはホームでミランと対戦し、2-2のドローで今季初の勝ち点を手に入れた。

 1929年に創立したベネベントは今夏、史上初のセリエAに昇格。満を持してトップリーグに挑戦したが、引き分けに持ち込むこともできずに全14試合で敗北を喫し、87年前にマンチェスター・ユナイテッドが打ち建てたワースト記録の欧州主要リーグ12連敗を更新していた。

 ホームの声援を背に、ジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督が率いる新生ミランに戦いを挑んだベネベント。新体制で14連敗の記録を止める不名誉を被りたくないミランは序盤から動きが固く、逆にベネベントは少しずつ攻撃の形をつくっていった。

 粘りをみせたミランは前半38分に先制するも、後半5分にベネベントは左CKからシュートの波状攻撃を仕掛けて同点に追いつく。ミランは同12分に追加点を奪って2-1とするが、30分にDFアレッシオ・ロマニョーリが2回目の警告で退場してしまう。

 ガットゥーゾ監督は残り時間を逃げ切るために、後半42分にMFスソに代えてDFクリスティアン・サパタを投入。すると、猛攻を仕掛けるベネベントは同アディショナルタイム4分過ぎに左サイドでFKを得ると、GKアルベルト・ブリニョーリも敵陣に乗り込んで攻撃に備えた。

 ベネベントはMFダニーロ・カタルディが右足キックを放つと、ニアに詰めたブリニョーリが頭で合わせてゴール右隅へ。GKジャンルイジ・ドンナルンマの長い腕も届かず、2-2の同点弾が決まり、ベネベントが今季初の勝ち点を手に入れた。

 セリエAでのゴールキーパーの得点は2001年4月のレッジーナ所属のGKマッシモ・タイービ以来3人目。泥沼の連敗記録を止めたのは、16年ぶりの記録的ゴールとなった。『BBCスポーツ』によると、ブリニョーリは「私だけでなく、みんなで手にしたものだ」と自身の活躍よりチームの勝ち点獲得を強調し、「目をつぶって飛び込んだよ。ここまで来るのにあまりにも多くの試合を落としてしまった」と喜びに浸った。
●セリエA2017-18特集

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