遅咲きからの不安も…愛媛入団の明大DF山崎浩介は先輩・丹羽詩温に背中押される
ゲキサカ / 2017年12月6日 20時17分
愛媛FC入団の明治大DF山崎浩介(4年=大宮ユース)は会見での挨拶を終え、額に汗を滲ませながら「緊張しました」と口にした。
下級生のときから試合に出場していたFW木戸皓貴(4年=東福岡高/福岡内定)、MF柴戸海(4年=市立船橋高/浦和内定)、DF鳥海晃司(4年=千葉U-18/千葉内定)と比べ、山崎は「1、2年はセカンドチームだった」と語る。トップチームでの初出場は3年生時の総理大臣杯1回戦と遅咲きのスタート。しかし、山崎はその試合で同点弾を挙げて逆転勝利に貢献し、初戦で勢いに乗った明大はそのまま総理大臣杯初優勝を成し遂げた。
チャンスを自らの手で掴んだ山崎は昨季リーグ戦出場2試合から、今季は15試合と少しずつ出番を増やす。栗田大輔監督は山崎の特徴について「体の強さ、打点の高いヘディング、最終ラインからの精度の高い縦パス」と挙げつつ、「し烈なレギュラー争いの中で、本当に自分自身と向き合って取り組んでいた。常に準備してきた結果に今があり、その姿勢は非常に印象に残っている」と取り組む姿勢を称賛していた。
愛媛の練習に参加したのは9月下旬で、入団オファーは10月には来ていた。しかし「4年生になってもそこまで出場もできていなくて、一般企業からも内定をもらっていたので結構迷った」と自身の現状に悩みつつ、練習参加した愛媛については「みんな優しくて、すんなり入っていけた」とプロへの思いにも揺れ動いていた。
悩む山崎が相談したのは今季愛媛に入団した1年先輩のFW丹羽詩温。大卒ルーキーで今季リーグ戦34試合出場7得点と、先達として道をつくっていた丹羽は「(愛媛で)後悔はない。間違いなくいいチームだし、一緒にやりたい」と背中を押してくれたという。身近な先輩の一助もあり、考え抜いた山崎はプロ入りを決断。足を踏み入れたことのなかった愛媛の土地を、自らの新天地に選んだ。
愛媛での初年度について「勝利のために、自分がやるべきことを続けていきたい」と答える山崎。会見時の「プレーをするのが楽しみな選手は?」という質問に対して「丹羽選手」と先輩の名を挙げると、「(最後方からの)自分のパスで、丹羽選手が得点を決めるのを見せたい」と明大卒のホットライン形成に向け、力強く今後の目標を語った。
(取材・文 石川祐介)●2018年Jリーグ移籍情報
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