今度こそA代表デビューへ…植田、V逸の悔しさも「全部自分の糧になる」
ゲキサカ / 2017年12月7日 0時10分
今大会に懸ける思いは強い。A代表初キャップを目指す日本代表DF植田直通(鹿島)は「今回はチャンスがあると思うし、チャンスが来たときのためにしっかりと準備したい」と、燃える闘志を隠さなかった。
15年1月のアジア杯で追加招集され、日本代表初選出。16年9月以降はコンスタントに招集されてきたが、出場機会をつかめぬまま、初招集から約3年が経った。海外組だけでなく、クラブW杯参加の浦和勢が招集外となったE-1選手権は、不動のセンターバックであるDF吉田麻也(サウサンプトン)や欧州遠征でアピールに成功したDF槙野智章(浦和)が不在。8試合で3試合をこなす連戦のため選手の入れ替えも予想され、今度こそ先発のチャンスが巡ってくるはずだ。
モチベーションは他にもある。今回のメンバーには大津高(熊本)の2学年上にあたるDF車屋紳太郎(川崎F)、3学年上のDF谷口彰悟(川崎F)も招集され、合宿2日目の練習では谷口とセンターバックを組む場面もあった。代表のピッチで“共演”する可能性もあり、植田は「優しい先輩たち」と表情を緩ませると、「高校もそうですし、熊本県が喜んでくれていると思う。試合で結果を出せば、もっと喜ばれると思う」と気合十分に話した。
所属する鹿島では、リーグ制覇に王手をかけて臨んだ最終節で0-0のスコアレスドローに終わり、惜しくも連覇を逃した。「代表もそうだし、チームでもすごく悔しい思いをしたシーズンになったけど、それも全部自分の糧になると、プラスに思っている」。今季味わった悔しさを飛躍につなげる覚悟をにじませ、「この悔しさは絶対に忘れちゃいけない」と言葉に力を込めた。
バヒド・ハリルホジッチ監督はこの日の練習冒頭、ピッチ上で約18分間にも及ぶミーティングを行った。指揮官の熱意をくみ取り、「徐々に監督も気持ちが上がっていっているなと思う。自分たちもそれに負けずに上げていかないと勝てない」と意気込んだ。
(取材・文 佐藤亜希子)
●EAFF E-1選手権2017特集ページ
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