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「彼を抑えるのが僕の仕事」…浦和DF槙野が誓うサポーターへの“最大の恩返し”

ゲキサカ / 2017年12月9日 5時26分

前日練習を行う浦和レッズ

 自分の仕事をまっとうする――。それがチームの勝利に近付くと理解している。浦和レッズDF槙野智章は、翌日に控えたクラブW杯準々決勝アルジャジーラ(UAE)戦で、相手キーマンから自由を奪い取ろうと静かに闘志を燃やす。

 ACLを10年ぶりに制してアジア王者になった浦和が、初戦となる準々決勝で対戦するのは地元のアルジャジーラ。6日の開幕戦では前半38分にFWロマリーニョのゴールで先制しながらも、オセアニア王者のオークランド・シティ(ニュージーランド)に主導権を握られて試合を進められる。だが、押し込まれる時間帯が続き、3倍以上となる17本のシュートを放たれたが、GKアリ・ハセイフの好セーブなどでしのぎ切り、1-0の完封勝利を収めて準々決勝に駒を進めた。

 試合内容が決して良いと言える試合ではなく、槙野も「一戦目を見て、それがすべてではないと感じている」とアルジャジーラが本来の力を発揮したとは考えていないようだ。「相手は非常に厳しく、強い相手だと思っているし、舐めてかかるようなことをしていると足下をすくわれる。自分たちのサッカーをするだけだと思っている」。そして、アルアインの最前線にはUAE代表FWアリ・マブフートが構えるが、槙野は相手エースに仕事をさせないことが、自分の仕事だと強調した。

「代表選手ということも理解しているし、彼を抑えるのが僕の仕事。彼にやられているようだったら、僕たちの勝利はない。自分の仕事をまっとうするだけ」

 アジア王者になっていなければ、出場が叶わなかった大会。厳しい戦いの連続となったACLを勝ち抜けたのも、「いつも背中を押してくれた」というファン・サポーターの力があってこそ。「この大会を通して自分たちが良い結果を出すことが、最大の恩返しだと思っている」とチームを支える“12番目の戦士”にクラブW杯の白星を届けるため、背番号5がピッチへと向かう。

(取材・文 折戸岳彦)●クラブW杯2017特集

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