清水ユースは悲願の初優勝逃す…“3年生中心起用”の柏U-18が「全員で楽しめた」勝利
ゲキサカ / 2017年12月10日 22時55分
このままの勢いで逆転を狙った清水ユースは、さらに攻勢を強めた。ところが後半23分、バックパスを受けたGK天野友心(2年)がCBにパスを渡すと、激しくプレスをかけたMF坂井剛(3年)がインターセプト。落としを受けたMF鯰田太陽(3年)がダイレクトで狙うと、アウト回転がかかったボールがゴールネット右脇に突き刺さり、柏U-18が再び勝ち越した。
このままでは最終節での2位転落が現実味を帯びてきた清水ユースは後半25分、齊藤に代えてMF青島太一(1年)、同31分には鈴木に代えてFW望月勇伸(3年)を入れて、攻撃に比重をかける。しかし、DF伊藤駿光(3年)のロングパスに反応した平墳の突破がオフサイドになるなど、なかなか決定的なチャンスをつくることができない。
すると後半42分、柏U-18は敵陣左サイドで得たFKを鯰田が蹴り込み、DF杉井颯(2年)がヘディングで狙ったが、横っ飛びを見せた天野が左手一本でビッグセーブ。同43分には、セットプレーの流れで攻撃参加していた中川のボレーを再び天野が防ぎ、追加点を許さない。
清水ユースは後半44分、DF平岡卓磨(3年)に代えてMF佐野陸人(2年)を投入し、前線の人数を増やす。残されたアディショナルタイムは4分。平墳の右サイド突破をきっかけに、シュート性のクロスが猿田の手をかすめ、ゴール前で混戦をつくり出した。しかし、滝のクロスに反応した平墳の折り返しは味方に通らず。そのままスコアが動かないままタイムアップを迎え、悲願の初優勝はならなかった。
一方の柏U-18は「引退試合」と位置づけ、3年生9人を先発起用して臨んだ一戦で金星を獲得。先制点を決めた田中は「相手のモチベーションが分かっていた中で、自分たちはノビノビやれた。最後の最後まで全員で楽しむことができて、忘れられない一日になった」と笑顔で振り返った。
(取材・文 竹内達也)●2017プレミアリーグEAST
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