[MOM493]阪南大FW草野侑己(3年)_インカレ出場決めた3回生FWのヘディング弾
ゲキサカ / 2017年12月11日 9時20分
[11.19 第95回関西学生L後期第11節 びわこ成蹊スポーツ大0-1阪南大 西京極]
関西学生リーグ最終節、阪南大は前半からボールを支配し、優位にゲームを進めるが、すでにリーグ優勝を決めているびわこ成蹊スポーツ大も粘り強く対応し、得点を許さない。
しかし後半6分、山口一真(4年=山梨学院大付高/鹿島内定)の右CKに、ファーの位置にいたFW草野侑己(3年=JFAアカデミー福島)がニアへ動いてヘッドで合わせ、先制。その後も阪南大は試合の主導権を握り、シュート数でもびわこ大を大きく上回った。追加点こそ奪えなかったが、草野の決めた1点を守りきってリーグ最終戦を白星で飾り、インカレ出場権を手にした。
決勝ゴールを挙げた草野は「4回生と関西で試合できるのは最後なので、勝てて良かった」と試合後に安堵の表情を見せた。169cmと上背があるわけではないが、関西大戦でもこの日と同じ形でヘディングゴールを決めている。「ニアだから、身長が高くなくてもタイミングで行ける」と本人も自信を持っているパターンだ。
背番号9を背負い、阪南の攻撃を引っ張ろうと意気込んで臨んだシーズンだったが、開幕前に左肩を脱臼。さらに左腕の神経障害も発症し、長く戦列を離れることになった。プレーできない間は、「自分が入ったらどう動くのかを考えながら見ていた。こういうのもあるのかという新しい気づきもあった」とイメージトレーニングを重ねて、リハビリに取り組んだ。
総理大臣杯の法政大戦でようやく復帰を果たしたが、FWとして結果が残せずに苦しんだ。11月頭の関西学院大戦での2ゴールが復調のきっかけとなり、以降は順調に得点を重ねた。
今季リーグでは5得点。本人も「5点では物足りない。インカレが勝負。点を取ることにこだわって、活躍したい」と全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)への意気込みを語る。今年はMF重廣卓也(4年=広島皆実高/京都内定)、MF脇坂泰斗(4年=川崎F U-18/川崎F内定)、山口一真とJリーグへ羽ばたく3人がピッチ内外でチームを引っ張ってきた。
3回生の草野も「引っ張ってくれる4回生の存在に頼ってきたので、もっと自分たち3回生がチームのために率先してやっていかなくては」と強い決意を口にする。来シーズンへの覚悟を胸に、先輩たちへの感謝の気持ちをゴールという形にしてインカレの舞台で大暴れする。
(取材・文 蟹江恭代)●第95回関西学生1部L特集
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