「悔しさしか残らないシーズン」の最終戦へ、浦和FW高木「『最後くらいは』の気持ちはあるけど…」
ゲキサカ / 2017年12月12日 5時27分
残り1試合。クラブW杯の5位決定戦、すなわちシーズン最後の試合に向けて、浦和レッズFW高木俊幸は集中力を高めている。
9日の準々決勝アルジャジーラ(UAE)戦では、1点のビハインドを背負って迎えた後半22分にピッチへと送り込まれた。積極的にボールに絡み攻撃にリズムを生み出そうとしたが、「普通に良くなかった」と振り返ったようにゴールを生み出すことはできず。チームは0-1の完封負けを喫して準決勝進出を逃した。
準決勝で待ち構える欧州王者レアルマドリー(スペイン)との対戦が叶わず、「やっぱりレアルとやりたかったという気持ちは大きい」と悔しさを滲ませつつも、視線はしっかりと翌日に控えるウィダード・カサブランカ(モロッコ)との5位決定戦へと向けられている。
「相手はアフリカを代表して出てきているチーム。スカウティングを見ても簡単に勝てるような相手ではない。良い相手だと思うので、しっかりとそういう相手に勝って、ここに来て1勝して帰れるようにしたい」
今季は負傷の影響もあり、リーグ戦の初出場は第11節新潟戦となり、出場記録は12試合0得点に終わった。「初めてケガから入るシーズンだったけど、総括して怪我が原因だったかは分からない。出遅れた分、出場する機会は減ったけど、それでも試合にはある程度出られた。でも、そこで結果を残せなかった」と負傷で出遅れたことを言い訳にはせず、自身の結果を受け止めている。
リーグ戦では無得点に終わったが、ACLでは準々決勝第2戦の川崎F戦で大逆転勝利へと導く、鮮やかなダイレクトループ弾で決勝点を記録。勢いに乗ったチームはアジア王者へと駆け上がった。タイトル獲得に貢献し、「1つタイトルを終われたのは良かった」と語りながらも、「個人的には満足していない。ほぼ悔しさしか残らないシーズンだった。ACLのああいう場面でゴールを取れたとかは関係ないと思っている」と厳しい口調で続ける。
「やっぱり大事なのは試合に出続けて、結果を出し続けることだと思う」
翌日にはシーズン最終戦が控えている。「悔しさがあるシーズンなので『最後くらいは』という気持ちは多少ある」。だが、「けど、そこを意識し過ぎると自己中心的になりがちなので、試合に出ることがあれば、そういう部分にはより注意して平常心でプレーしたい」と最終戦を意識し過ぎることなく、平常心で試合に臨む。
(取材・文 折戸岳彦)●クラブW杯2017特集
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