Jリーグが22年秋春制移行案を否決…村井チェアマンは9項目で「移行しない理由」を説明
ゲキサカ / 2017年12月12日 23時27分
Jリーグは12日に開催された理事会において、22シーズンより検討していた秋春制へのシーズン移行案を否決した。
秋春制へのシーズン移行は、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長から提案があり、Jリーグも1年をかけて議論を重ねてきた。
同日、会見した村井満チェアマンは「移行しない理由」として9つの項目を挙げて説明。「いろんな角度から検証してきたが、日本はまだまだサッカーの途上国。ファン・サポーターの皆様と一日でも長く、ちゃんとした試合を継続していくことを原点として意思決定をした」と話した。Jリーグとしては今後、18年5月をめどに、日本サッカーの強化と普及に向けたビジョンと施策案を発表することにしているという。
村井チェアマンが説明した「移行しない理由」
1、移行しない方が、リーグ戦実施可能期間が1か月以上長い。
2、移行するとシーズン終盤の4、5月にAFCチャンピオンズリーグのグループステージ終盤やラウンド16が入る。出場4クラブだけがリーグ戦最終局面を厳しい日程で戦うことになる。
3、移行しても1月に移籍する選手は減らない可能性が高い。また夏のウインドーならば移籍金が少なく済むとは言い切れない。
4、シーズン末に決勝が集中することは世界基準で違和感がない。
5、「雪国に相当設備のスタジアム等が整備されるだろう」という期待を前提とした移行を、経営リスクととらえるクラブ経営者が多い。
6、移行期の0.5年または1.5年での収益確保は、Jリーグ54クラブそれぞれの課題で難易度が高い。
7、現シーズンは学校年度と完全ではないが、ほぼ揃っている。移行して半年ずれてしまうマイナスは大きい。
8、企業との期ずれも、企業側でヒアリングしたところ、修正は難しいとの見方が多い。
9、移行カレンダーの1、2月に計4試合予定されているルヴァン杯は、検証したところ他の期日にプロットできない。Jリーグはルヴァン杯を全国のホームタウンで通年開催したいと考えており、移行カレンダーではルヴァン杯が成立しておらず、Jリーグの考えではカレンダー自体が成立していない。
会見に同席した原博実副理事長も「代表の強化が重要なのはよく分かる」と理解を示した上で、育成面では学校カレンダーと一緒になっていた方がいいと強調。「欧州もサッカーがありきじゃなくて、世の中の流れ、文化がシステムに合っている。大会カレンダーのそのものを変えれば上手くいくという考え方ではなく、大きな視野を持ってやっていきたい」と力説した。
(取材・文 児玉幸洋)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2017シーズンJリーグ特集ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
Jリーグ26年秋春制移行直前「0.5年シーズン」は昇降格なし 2月開幕5月下旬閉幕 新大会案も浮上
スポニチアネックス / 2024年5月9日 5時2分
-
『マネジメント図鑑』第2弾前編が2024年5月8日(火)配信開始!
PR TIMES / 2024年5月8日 11時0分
-
J野々村チェアマンが“新方式”ルヴァン杯に手応え…リーグ戦ベンチ枠にも言及「当然ながら人数は増やしたほうがいい」
ゲキサカ / 2024年4月23日 18時34分
-
Jルヴァン杯“改革”で「過去最高に近い売り上げ」 野々村チェアマン、J1対J3激突成果を明言
FOOTBALL ZONE / 2024年4月23日 18時14分
-
バレーボール新リーグ成功の鍵は「箱推し」 独特のアイドル風潮、求められる単推しからの変革【記者コラム】
THE ANSWER / 2024年4月19日 10時33分
ランキング
-
1米サイト「驚きのトレード候補7人」に菊池雄星の名前 ブルージェイズ低迷で
東スポWEB / 2024年5月10日 10時18分
-
2大谷141m弾を超えるメジャー最長弾に「オーマイグッドネス」 呆れ笑いするしかないジャッジ9号
THE ANSWER / 2024年5月10日 12時10分
-
3宮城大弥 左大胸筋損傷で登録抹消 オリファン衝撃「終わったな…」「由伸、福也戻ってきて」と落胆の声
iza(イザ!) / 2024年5月10日 16時28分
-
4止まらぬ日本企業のドジャースとのスポンサー契約「大谷翔平は金儲けの機械だ」
東スポWEB / 2024年5月10日 14時28分
-
5村上佳菜子「大事な弟」宇野昌磨の引退発表にエール…「お疲れ様だよ!」「命かけてお互い練習してきた」
スポーツ報知 / 2024年5月10日 10時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください