“最終戦”は「楽しめた」と安堵の表情…浦和MF柏木、今季振り返り「春夏秋冬だったかな」
ゲキサカ / 2017年12月13日 7時41分
[12.12 クラブW杯5位決定戦 浦和3-2W・カサブランカ アルアイン]
3日前に悔しさを味わった。しかし、浦和レッズは5位決定戦でアフリカ王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)を3-2できっちりと下した。MF柏木陽介は「良いゲームができたと思う」と安堵の表情を浮かべていた。
9日のクラブW杯準々決勝で、開催国代表のアルジャジーラと対戦した浦和。勝てば欧州王者レアル・マドリーとの対戦が待っていたが、0-1の完封負けを喫して準決勝進出は叶わず、5位決定戦に回ることになった。試合後に「悔しいというよりも、情けない気持ちの方が大きい」と声を落としていた柏木だったが、しっかりと5位決定戦に向けて準備を進めてきた。
前半18分にDFマウリシオの豪快なミドルシュートで先制すると、同21分に同点に追い付かれて迎えた同26分、鮮やかな連係から浦和が勝ち越しゴールを奪取する。ゴール前でMF長澤和輝、興梠慎三、FW武藤雄樹とつなぐと、スルーパスで抜け出したFWラファエル・シルバのクロスに走り込んだ柏木が滑り込みながら押し込んだ。
「今までは2、3人で攻め切る形が多くて点が取れていなかった。今日は全体的に攻撃のときに人数を掛けようとしたし、前の距離感が良くなった」。本人も満足いく形でのゴールだった。後半15分にマウリシオの得点で加点したチームは、相手の反撃を1点に抑えて3-2の勝利。「前回の試合を踏まえて考えたら良いゲームができたと思うし、最後は楽しめてサッカーができた」とシーズン最終戦の出来に満足感を示した。
今季は開幕直後こそ順調に白星を積み重ねながらも、その後失速。7月30日にはペトロヴィッチ前監督の退任、堀孝史氏の新監督就任が発表された。リーグ戦では最後まで上昇気流に乗れずに7位に終わったものの、ACLを10年ぶりに制してクラブW杯に出場を果たした。柏木は多くのことが起きた今シーズンを、「春夏秋冬だったかな」と振り返る。
「負ける気もしない感じで今季は入れたけど、そこからまったく勝てない時期があった。そして監督が代わり、堀さんになって守備からやっていこうとなり、最後は自分たちがボールを持つサッカーになった。いろいろ変動があった1年だったし、いろんな季節を過ごしたなと思っている。非常にしんどかったりもしたけど、良いこともあった」
長いシーズンの最終戦を終えた背番号10は、「最後こういうサッカーができて、Jリーグでももっとできると実感できたから、キャンプからしっかりやっていきたい」と新シーズンに思いを馳せた。
(取材・文 折戸岳彦)●クラブW杯2017特集
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