「後ろがゼロなら優勝」キャプテン昌子が描く優勝への青写真
ゲキサカ / 2017年12月15日 20時8分
日本代表は15日、都内で練習を行い、16日のE-1選手権最終戦・韓国戦(味スタ)に向けて最終調整した。引き分け以上で2大会ぶり2度目の優勝が決まる日韓戦。今大会のキャプテンを務めるDF昌子源(鹿島)は「僕は天皇杯もないし、これが本当にラスト。いい1年の終わり、いい代表の終わりになるようにしっかりやりたい」と意気込んだ。
ここまで2連勝の日本に対し、韓国は1勝1分の勝ち点4。韓国は勝てば逆転優勝となるが、日本の優勝条件は引き分け以上とハッキリしている。「3試合勝つのが目標だけど」。昌子はそう前置きしたうえで、守備陣が失点しなければ、優勝が決まることも理解している。
「後ろが(失点)ゼロ、イコール優勝。もちろん勝って優勝を決めるけど、後ろがゼロであれば優勝というのは分かっている。北朝鮮戦も中国戦もゼロにこだわってやっていたし、そこは変わらない」
196cmの長身FWキム・シンウクを擁する韓国が簡単な相手ではないことは分かっている。「困ったときにデカい選手がいるのはサッカー的に楽。でも、韓国がそういうのに頼らないチームであることも分かっている。下でつなぐこともできるし、バリエーションがあるのは、守るほうとしては嫌。それにしっかり対応しないといけない」と警戒した。
単純な競り合いで勝つことは難しい。「10回中、1回勝てるかどうか。俺の頭が向こうの胸ぐらいかもしれないし」。だからこそ、頭を使いながら、周囲の選手も使って組織として抑える必要がある。
「トラップ際を狙うのか、違う選手がカバーするのか。いろんな守り方がある。頭を使って、ノーファウルにこだわりたい」。競り勝てないにしても、しっかり体を寄せること。「きれいにやらせないことはできる。体をぶつけただけでもシュートは弱くなるし、そういうのは最低限やりたい」と覚悟を示した。
ハリルホジッチ監督は12日の中国戦(2-1)後の記者会見で「正直に言うと、最初は今野にキャプテンをやらせたかった」と、当初はMF今野泰幸(G大阪)をキャプテンに指名するつもりでいたことを明らかにした。しかし、「謙虚な人間」(ハリルホジッチ監督)である今野は「監督が要求するように自分はしっかりしゃべるから、僕はキャプテンじゃなくて、他の人にしてほしい」とキャプテン就任を固辞。最終的に昌子がキャプテンに決まるという経緯があった。
後日、ハリルホジッチ監督からその旨も聞いたという昌子は「(今野の)人柄が出ていますよね」と笑顔で語った。「試合中は今ちゃん(今野)の声が近くで聞こえているけど、ガーガー言うわけでもないし、ずっとしゃべっているわけでもないけど、発した言葉は的確」と、試合の流れを読む力など、ピッチ上で学ぶことも多いという。
「全員が(キャプテンの)適任者」。国内組のみの“急造チーム”ながら、その一体感には手応えもある。「W杯に比べれば小さい大会かもしれないけど、やっぱり優勝はいいものだから」。初の3連勝Vへ、“キャプテン”昌子が日本を東アジアの頂点へ導く。
(取材・文 西山紘平)
●EAFF E-1選手権2017特集ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
前半から果敢に攻めた清水ユースが昨年のリベンジ達成!! 粘るFC東京U-18振り切り、逆転でクラセン8強入り
ゲキサカ / 2024年7月26日 14時4分
-
J1首位町田が掌握され…複数失点はなぜ起きた? 敗戦に共通点、主将反省「ずっと守勢」
FOOTBALL ZONE / 2024年7月21日 17時30分
-
eFootball世界大会のベスト4が決定!コンソール部門ではMayagekaとAxの日本人2選手が準決勝へ
ゲキサカ / 2024年7月20日 22時17分
-
黒田監督は「プロの世界の中では珍しいタイプ」 町田主将が語る「根本を一度も緩ませない」手腕【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月17日 18時20分
-
慢心なく積み重ねた粘り強さと一体感で怒涛の8連勝!大津は東福岡との激闘を制してプレミア前半戦を堂々首位ターン!
ゲキサカ / 2024年7月8日 12時52分
ランキング
-
1天心も驚いた「僕とは正反対」五輪スケボー連覇・堀米雄斗の裏の顔「選ばれし人間なんだろう」
スポニチアネックス / 2024年7月31日 11時31分
-
2バスケ日本を襲った疑惑判定、本場・米老舗誌も「非常に疑わしい笛」指摘 八村退場も「開催国に有利」
THE ANSWER / 2024年7月31日 9時33分
-
3阿部詩、号泣敗退を謝罪も...兄・一二三「情けなくなんかない」 SNSでも励ましの言葉が相次ぐ
J-CASTニュース / 2024年7月31日 16時51分
-
4「超かわいそう」ラケット折られた影響大 2回戦で散った卓球世界1位にネット「気の毒すぎる」
スポニチアネックス / 2024年7月31日 18時8分
-
5サッカー男子が3戦全勝で首位通過、決勝トーナメント進出にSNS大喜び…次戦相手に「スペインか」「東京大会のリベンジだ」
読売新聞 / 2024年7月31日 9時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)