「2位では何も残らない」最年長34歳今野、日韓戦へ気合
ゲキサカ / 2017年12月15日 20時57分
大会制覇にはベテランの力が必要だ。日本代表MF今野泰幸(G大阪)は引き分け以上で優勝が決まる16日の韓国戦に向け、「最初から飛ばして90分間戦わないと」と気合十分。8日間で3試合をこなす過密日程だが、初の“3連勝V”へ、チーム最年長34歳は3試合連続フル出場も辞さない決意だ。
「2位だったら何も残らないですからね。優勝したら少しは歴史に名を刻めるので、とにかく結果にこだわって、どんな内容だろうと気持ちで負けないで、がむしゃらに1位を取りにいきたい」
バヒド・ハリルホジッチ監督は12日の中国戦(2-1)後、4-3-3のアンカーを務めた今野を絶賛。インサイドハーフやボランチとしても高い評価を受けてきたが、「タクティクス(戦術)のディシプリン(規律)が素晴らしかった。守備も良かったし、アンカー役でしっかり攻撃もオーガナイズできていた」と攻守両面で存在感を見せた。
「あのポジション(アンカー)をやることは少ないけど、落ち着いてできた。最低限のことはできたかな」。ダブルボランチの一角と違って、アンカーであれば、中央に構え、全体のバランスをとることも必要になる。「ポジショニングが重要。自分は本能的に動いてしまうのであそこを空けてしまうことが多いけど、それを気をつけながらプレーした」という。
国際経験の少ない選手が多い“急造チーム”ながら、合宿も12日目を迎え、「監督の要求に応えようと、みんなが必死にやっている。徐々に良くなっている」と一体感は強まっている。プレーでチームを引っ張るベテランは、ロシアW杯への“ラストアピール”の舞台となった今大会でも中盤で万能性を示した。「監督からいろんな要求はあるけど、その中で自分の特長を出していかないと生き残れない。それができないんだったら外れていくだけ」。3大会連続のW杯出場へ、年内ラストマッチで力を出し切る。
(取材・文 佐藤亜希子)
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