[MOM2348]札幌U-18FW佐藤大樹(3年)_ 攻守で推進力もたらした“北のゴールハンター”
ゲキサカ / 2017年12月15日 21時39分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.15 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 札幌U-18 3-1 帝京長岡高 広島補助]
1年前、怪我によって立てなかった舞台で躍動した。北海道コンサドーレ札幌U-18のFW佐藤大樹(3年)は、前半6分にゴール前の混戦から右足で先制ゴール。その後も攻守において相手の脅威となり続け、快勝に貢献した。
持ち味のスピードを活かした抜け出し、そして後方からのボールをピタリと止めるトラップから決定的なシュートを連発。加えて、前線でハードワークを続けていたFWは相手DFのフィードをチャージし、こぼれ球を一気に持ち込んでシュートするシーンもあった。
川口卓哉監督も「チームの推進力を与えるという意味では、凄く良い動き出しだったり、前線でのパワーを発揮できたかなと思います。攻守において前線で良い役割をしてくれた」と賞賛するプレー。本人は決定機で決めきれなかったこと、当たり負けしていた部分を反省していたが、それでも十分に存在感のあるプレーだった。
昨年はプリンスリーグ北海道で11得点を叩き出し、得点王を獲得。だが、10月のJユースカップで右膝に全治まで8か月を要する大怪我を負い、12月のプレミアリーグ参入戦に出場することができなかった。
チームは参入戦2回戦で敗れてプレミア復帰ならず。それでも、佐藤はFW藤村怜主将(3年)が「すごくリハビリ中頑張っていた」という日々を経て、昨年出られなかった舞台に立つ権利を掴み取って見せる。今年6月に復帰すると、プリンスリーグ北海道で14得点を挙げてチームを連覇、そして2年連続のプレミアリーグ参入戦へと導いた。
プレミアリーグ参入戦1回戦で躍動したFWは、勝てばプレミアリーグ昇格の決まる2回戦へ向けて「自分が決めて絶対に勝ってプレミアリーグに行きたい」と意気込んだ。卒業後は関東1部の強豪大学へ進学。「ユースから昇格できなかった悔しさをもって努力して、大学卒業後にプロという目標を持ってやっていきたい」と4年後のプロ入りを掲げる“北のゴールハンター”が、高校生活ラストゲームでもゴールを決めて、札幌U-18をプレミアリーグへ引き上げる。
(取材・文 吉田太郎)●高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ特集
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