帝京長岡は巧さ見せるも惜敗…注目ルーキーFW谷内田「不甲斐ない年になってしまった」
ゲキサカ / 2017年12月16日 1時58分
[12.15 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 札幌U-18 3-1 帝京長岡高 広島補助]
テクニカルなサッカーで北海道王者に挑戦した帝京長岡高(北信越2、新潟)は、0-1の前半40分にFW陶山勇磨主将(3年)のゴールで追いついたものの、CKからの2失点とPKによって1-3で敗戦。1タッチを交えたグラウンダーのパスワークやドリブルで北海道コンサドーレ札幌U-18の逆を取って前進し、その守りを切り崩して決定機も作っていたが、要所での失点や、ボールロストの仕方など“もったいない”部分の多い試合となってしまった。
谷口哲朗総監督は「僕達の勢いを持って、イニシアチブを握れるように。ゲームプランとしてやってきたことが1年間できなかった」。思うような試合運びをさせられなかったことを残念がり、「来年はもっと戦える集団にしていく」と語っていた。
中学3年時に“飛び級”でプリンスリーグ北信越に出場し、12得点を叩き出している“スーパールーキー”U-16日本代表FW谷内田哲平(1年)は「今年、選手権も、インハイも(全国に出られず)、プレミアも昇格できない。不甲斐ない年になってしまった。それは選手、監督、スタッフ、関係者に申し訳ないと思っています」と唇を噛む。
この日、札幌U-18に圧倒された訳ではない。だが、「少しの巧さだったり、最後のところの精度だったり、あっちの方が上手かった」と谷内田。さらに「Jクラブだったら失点した後でもちゃんと自分たちのサッカーができるんですけれども、自分たちはまだメンタル的なものだったりが課題で怖がってしまう」と差を感じる部分があったという。
コンビネーションから相手の守りを破ってゴールを奪う谷内田は、瞬時のテクニックでDFをかわすシーンがあった。一方で相手の厳しいチェックの前に潰されてしまい、ボールロストも増えてしまうなど、納得の行くプレーができずに後半途中交代。プレミアリーグに昇格し、日常から高いレベルに身を置いて成長したいという思いがあっただけに、個人としても悔しい結果となった。
来季、残った1、2年生たちとともに今年逃したものを掴み取って行くだけ。高校2年目はより責任感を持ってチームを引っ張り、そのレベルを引き上げて日本一やプレミアリーグ昇格という大目標に再挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)●高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ特集
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