街クラブの雄、三菱養和SCユースがプレミア復帰へ前進!鉄壁の守りで九州王者・鳥栖U-18を1-0撃破!!

　今年の三菱養和は決して力のある世代では無かったという。シーズン当初はプリンスリーグ関東から東京都リーグへの降格を危惧されていた。「それが一戦一戦自信をつけて、やり直してというところで積み上げてきたので、春先の彼らに比べたら全然変わりました。俺たちもやれるんだぞ、という自信が出てきている」(増子監督)。クラブユース選手権の予選敗退やJユースカップの初戦敗退など悔しい経験もしながら成長してきたチームは今、大きな結果を残そうとしている。

　渋谷は「チームワーク良くて、宿舎でもみんなワイワイしているような感じです。他のチームはジャージとか揃えているんですけれども、養和だけ私服で来てご飯食べたりして、『街クラブらしいな』と思っていたんですけれども、試合になったら集中して佐々木陸生中心に声をかけていいチームだと思います」と“街クラブらしさ”と、勝利に貪欲な部分の両面について説明する。そして、佐々木は「ここに懸ける思いは強くて、みんなが頑張れるからこそここまで来れたと思うので、最後もみんなで団結してやりたい」と宣言。14年のクラブユース選手権優勝など“街クラブでも、できる”ことを証明してきた三菱養和が、プレミア復帰を果たす。

(取材・文　吉田太郎)●高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ特集