采配ズバリ的中!名古屋U-18が“勝負の時間”に3発逆転勝ち、1年でのプレミア復帰に王手

　名古屋U-18は後半35分、右サイドを突破した石田の折り返しを、ニアサイドでFWマツオカ・ジョナタン(2年)が技ありヒールで流し込み、同点に追いつく。高田監督は38分にボランチの山本将太郎(3年)に代えてDF吉田雄汰朗(3年)を投入すると、吉田が右サイドバックに入り、右サイドバックだったU-17日本代表DF菅原由勢(2年)をボランチにポジションを変えた。

「由勢をボランチに置くことで、あそこで時間が生まれるし、よりサイドに散らせる」。名古屋U-18は指揮官の読み通り、菅原がボールを集約し、相手の前への圧力をいなしながら、巧みに両サイドに揺さぶりを掛けたことで、長崎総科大附の反撃の機運を反らした。

　そして名古屋U-18は後半45分、DFラインからのロングパス1本で抜け出したマツオカがドリブルで独走し、GKとの1対1を制して逆転ゴール。さらにアディショナルタイム4分には、相手守備の連携ミスを突いた石田がダメ押しゴールを決めて勝負あり。高田監督の采配がズバリ的中した名古屋U-18が、北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道)とのプレミア参入決定戦に進出した。

(取材・文　安藤隆人)●高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ