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小林悠が先制PKも…日韓戦38年ぶり4失点で韓国に逆転V許す

ゲキサカ / 2017年12月17日 5時42分

 日本はPKによる先制点以降、チャンスらしいチャンスをつくれない。韓国は前半35分、右サイドからイ・ジェソンがドリブルで中に切れ込み、ゴール前にスルーパス。PA内左でフリーになったキム・シンウクがGKとの1対1から冷静に左足で流し込み、3-1とリードを広げた。

 2点を追う日本は同じメンバーで後半のピッチに入るが、流れを変えることができない。韓国はシンプルなロングボールで中盤を省略。後半9分にはキム・シンウクの落としをMF金民友が左足ミドルで狙うと、三浦に当たってコースが変わったが、中村がかろうじてかき出し、ピンチを逃れた。同19分にはチョン・ウヨンの強烈な右足ミドルがわずかにゴール左へ外れた。

 日本は後半21分、最初の交代カードを切り、井手口に代えてA代表デビューとなるMF三竿健斗を投入。三竿はアンカーに入り、今野が右インサイドハーフにポジションを上げた。韓国も同23分、FWイ・グノに代えてMFヨム・ギフンを投入。そのわずか1分後、PA右外で獲得したFKをヨム・ギフンが左足でシュート性のクロスを入れると、ニアの小林が右足を伸ばすもクリアし切れず、そのままゴールネットを揺らした。

 1-4と3点ビハインドになった日本は直後の後半25分に伊東を下げ、FW川又堅碁を投入。中盤は三竿と今野のダブルボランチで、右サイドに倉田が回り、小林は1.5列目の位置で川又と縦関係の2トップを組んだ。一方の韓国は後半27分、イ・ジェソンに代えてDF鄭昇炫を投入し、3バックにシステムを変更。5バック気味に守備を固め、逃げ切り態勢に入った。

 何とか追い上げたい日本だが、後半35分、小林のミドルシュートもチャン・ヒョンスの体を張ったブロックに阻まれる。同36分には最後の交代枠を使い、倉田に代えてFW阿部浩之を右サイドに投入。同40分、植田の縦パスから右サイドのスペースに阿部が走り込み、クロスに川又が頭で合わせたが、GKの好セーブに阻まれた。

 ようやくいい形で決定機をつくったが、追撃ゴールとはならず。そのまま1-4で敗れ、韓国に逆転優勝を許した。日韓戦での4失点は79年6月にソウルで行われた日韓定期戦以来、38年ぶり。韓国が2大会連続となる最多4度目の優勝を飾った。

(取材・文 西山紘平)
●EAFF E-1選手権2017特集ページ
・守備崩壊…屈辱4失点にキャプテン昌子「情けない試合だった」
・悪い予感が的中…今野「嫌な感じがずっとあった」
・“ノーチャンス”だった4失点…中村航輔「悔しいし、情けない」
・PKで2戦連発も…小林悠「最後まで孤立していた」
・「アドレナリンで大丈夫」強行先発の伊東がPK獲得、“個”で爪痕残す
・攻守に連動なく大敗…土居「チームとしてしたいことが分からない間に」
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・デビュー2戦目は歴史的大敗…三浦「2失点目で流れを持っていかれた」
・川又、決定機生かせず3戦不発「惜しいだけで終わった大会」
・屈辱のデビュー戦…三竿、試合後のブーイングは「仕方ない」
・監督会見

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