関東2位・順天堂大が4発逆転勝利!九州産業大は開始早々のリード守れず
ゲキサカ / 2017年12月16日 22時30分
[12.16 全日本大学選手権2回戦 順天堂大 4-1 九州産業大 浦安市陸]
第66回全日本大学サッカー選手権大会は16日、2回戦を行った。浦安市運動公園陸上競技場での第1試合は、順天堂大(関東2)が九州産業大(九州3)に4-1で逆転勝利し、関西大(関西4)との準々決勝に駒を進めた。
最初にスコアが動いたのは前半2分だった。キックオフから圧力をかけた九州産業大が開始約30秒、ゴール斜め左30mの位置でFKを獲得する。キッカーはボランチのMF末永巧(3年=東福岡高)。ゴール前の密集地に浮き球を供給すると見せかけ、回転がかったシュートをニアポスト際に放つと、GK佐藤久弥(1年=東京Vユース)の手をかすめたボールがゴールネットをそのまま揺らした。
関東2位の順天堂大は、U-20日本代表のタイ遠征に参加しているFW旗手怜央(2年=静岡学園高)を欠く中、早々にビハインドを負う展開。しかし、そこに焦りはなかった。堀池巧監督は「まだ1分。先制した相手が引いてくるのは分かっていた」とゲームプランは変えず。5-4-1のブロックで固める九州産業大に対し、サイドを広く使って最終ラインから攻撃を組み立て、徐々にボールを前へ進めていった。
すると前半5分、すぐさま順天堂大が試合を振り出しに戻した。DF坂圭祐(3年=四日市中央工高)の縦パスを受けたMF石上輝(3年=堀越高)がPA内に浮き球のスルーパス。プルアウェーの動き出しからフリーで抜け出したFW浮田健誠(2年=柏U-18)が左足ボレーで叩き込んだ。
「ずっと2年間、ああいう動きをしろと言ってきた。ようやくできるようになったので良かった」。そう目を細める堀池巧監督が、念入りに教え込んできたという形で舞い込んだ大型FWの同点弾。指揮官は「その1点が入ったのがすごく大きかった。チームを勢いづけた」と手放しで称えた。
その後も徹底的にボールを握る順天堂大が九州産業大の守備陣を攻め立てるが、堅いブロックの前に決定的な一打は繰り出せない。それどころか、ときおり激しく寄せてくるプレスに横パスをかっさらわれ、両翼のDF行武誠萌(4年=神村学園高)、DF山口慶希(3年=熊本国府高)の高速カウンターを受ける場面もあった。
それでも前半34分、順天堂大はMF貫場貴之(4年=富山一高)が右サイドに展開したボールに対し、攻め上がったDF鈴木啓太郎(2年=帝京高)が鋭いクロス。ニアで構える九州産業大ディフェンスを越えたボールがファーに流れると、ボランチの位置からPA内に走り込んだMF名古新太郎(3年=静岡学園高)が頭で合わせ、前半のうちに逆転に成功した。
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