[MOM502]福岡大MF井上健太(1年)_“30分温存起用”に応える、高校時代の同僚にも刺激
ゲキサカ / 2017年12月16日 22時57分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 大学選手権2回戦 大阪体育大1-2福岡大 上柚木]
1年生MFが監督の信頼に応えた。1回戦の高知大戦で先発していたMF井上健太(1年=立正大淞南高)は、中2日で迎えた一戦をベンチから迎えていた。しかし出番は、1点リードの前半36分に早くもやってくる。そして後半13分、試合を優位に進める追加点を奪い、福岡大に勝利をもたらした。
この交代は作戦のうちだった。乾真寛監督は「30分だけでも温存したかった」と真意を明かすと、「30分温存できれば井上は元気に走れる」と作戦的中を喜ぶ。
井上も「前半ちょっと過ぎくらいから入るかもしれないと言われていた」と気持ちの準備があったと話すと、「ハーフタイムにも前日もミーティングでも背後の部分はすごく開くと言われていた。上手く走り込んで、決めることが出来た」と満足げに振り返った。
地元ということでも燃えていた。高校時代は島根県の立正大淞南高で過ごした井上だが、出身は横浜。インカレは“地元”での大会になっており、燃えるものがあるという。
さらに井上に火をつける出来事があった。高校時代にともにプレーした福山大のFW泉勇也(1年=立正大淞南高)は、13日のインカレ一回戦の関西大戦で得点を記録。このニュースに刺激を受けたのが、井上と、この日先発したFW梅木翼(1年=立正大淞南高)だった。「自分たちもあいつが決めたのを見て、決めなきゃなと梅木と2人で話していた。いい刺激になってました」。
“30分温存起用”で結果を残した井上だが、次戦は中1日とさらに日程が厳しくなる。ただ大会前から意識していたという流通経済大戦ということもあり意識を高めると、「体力的には問題ない。次は頭から?はい!」と威勢よく言い放った。
(取材・文 児玉幸洋)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集
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