“ノーチャンス”だった4失点…中村航輔「悔しいし、情けない」
ゲキサカ / 2017年12月17日 0時48分
[12.16 E-1選手権 日本1-4韓国 味スタ]
4失点はどれも“ノーチャンス”だった。9日の北朝鮮戦(1-0)で衝撃のA代表デビューを果たした日本代表GK中村航輔(柏)のデビュー2戦目は、屈辱の大量失点となった。
「悔しいし、情けない」。短い言葉に悔しさをにじませた。前半3分にPKで先制した日本だが、同13分にクロスからFWキム・シンウクにヘディングシュートを決められた。ゴール前で196cmの長身FWをフリーにしてしまい、同点に追いつかれると、同23分にはMFチョン・ウヨンが圧巻のブレ球FK。GKとしては止めようがないスーパーゴールに「あの時点ではベストな選択をしたと思っている」と脱帽するしかなかった。
前半35分の3失点目も守備陣が崩され、スルーパスにキム・シンウクが完全にフリーとなり、1対1からゴールを許した。後半25分の4失点目はMFヨム・ギフンのFKにゴール前でFW小林悠が触り、コースが変わる不運な形。「原因は突き詰めれば数多くある。自分のところで結果を変えることができれば」と反省したが、GKは責められない4失点だった。
実際、失点シーン以外ではビッグセーブも連発した。前半11分、FKに合わせたキム・シンウクのダイビングヘッドは鋭い反応でセーブ。同19分のキム・シンウクの強烈なミドルシュートもしっかり弾いた。後半9分にはMF金民友のミドルシュートがDF三浦弦太に当たり、微妙にコースが変わる難しい場面だったが、ここもファインセーブ。シュート数は5本対16本。さらに失点を重ねていてもおかしくない展開だった。
もちろん、ゴールを預かる者としてこの結果に納得することはない。「結果が出ていない以上、満足する選手はいない」。引き分け以上で優勝が決まる一戦で韓国に逆転優勝を許し、「チームとして優勝という結果を求めて戦ったが、それを達成できなかった」と厳しい表情を崩さなかった。
(取材・文 西山紘平)
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