[MOM504]順天堂大MF名古新太郎(3年)_技術で違いを見せつつ、ダイビングヘッドで決勝弾
ゲキサカ / 2017年12月17日 6時30分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 全日本大学選手権2回戦 順天堂大 4-1 九州産業大 浦安市陸]
普段の持ち味を発揮しながら、珍しいプレーで結果も出した。順天堂大MF名古新太郎(3年=静岡学園高)はインカレ2回戦の九州産業大戦、決勝弾となる2点目を「これまであったかどうか覚えていない」というダイビングヘッドで記録。それ以外の場面では、持ち味とする的確なボールタッチと力強いターンで違いをつくり出した。
ボランチで先発した名古は1-1で迎えた前半34分、右サイドを突破したDF鈴木啓太郎(2年=帝京高)のクロスに対し、ファーサイドに走り込む。「うまく上げてくれたので合わせるだけだった。しっかり抑えて枠に入れようと打った」。的確にミートしたダイビングヘッドで、決勝点となる2点目を叩き込んだ。
「あそこで2点目が取れたのはターニングポイントだったと思う」。自身の得点をそう振り返った名古は「自分はボランチですが、得点を取れることが特長でもある」と認識。「あそこでスーっと上がって行くと、相手もついてくることができない」と納得の一撃だったようだ。
しかし試合後には、報道陣から「ダイビングヘッドは記憶にあるか」と問われ、「いえ、覚えていないです。初めてじゃないですか」と照れ笑い。先制される苦しい展開ながら、前半のうちにひっくり返せたことについては「ここで結果が出て良かったです」とホッとした様子だった。
また、FW杉田真彦(4年=静岡西高)が記録した3点目のシーンでは、名古が普段から得意とする積極性あふれるプレーが起点となった。「あそこで前に突っかけるのは自分の特長でもある」。相手が寄せてくる中で力強くターンしたことで、5-4-1で固めてくる相手ディフェンスを正面から破ることに成功した。
夏の総理大臣杯では引いて守る東海学院大を崩せず初戦で敗れた(●0-1)が、インカレでは自身が相手を崩したことで大事な1勝を手にすることができた。「みんなしっかり悔しい気持ちを持ってやってきた」とあくまでもチーム全体の功績だと強調するが、後半33分にピッチを退くまで、得点シーン以外の場面でも違いをつくり出していた。
18日に行われる準々決勝の相手は関西大に決定。この試合からは高校時代から同じチームでプレーしていたFW旗手怜央(2年=静岡学園高)がU-20日本代表のタイ遠征から合流する予定だという。「怜央もインカレを楽しみにしていたので、勝って出番をつなげてあげられて良かった」。先輩としての優しい顔ものぞかせた。
(取材・文 竹内達也)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集
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