「神様はまだ笑わせてくれない」…明治大FW木戸皓貴は悔しさを乗り越え次のステージへ
ゲキサカ / 2017年12月17日 6時45分
[12.16 全日本大学選手権2回戦 関西大 1-0 明治大 浦安市陸]
「最後くらい笑って終わりたかったんですけど、神様はまだ笑わせてくれない」――。大学生活最後の公式戦を終えた明治大FW木戸皓貴(4年=東福岡高)は、心から残念そうにつぶやいた。それでも、サッカー人生はまだ終わらない。「振り返ればつらいことばかりだった」という4年間を糧に、第二の故郷で過ごす次のステージに臨んでいく。
明治大は16日に行われたインハイ2回戦の関西大戦、最後まで猛攻をしかけながら1点が遠く、無念の敗退が決まった。ロングボール中心の攻撃において、前線で身体を張る役割に専念した木戸だったが、決定的なシーンをつくることなく大会を終えることとなった。
「これまでの悔しさをインカレにぶつけようと思って練習していたんですけど、まだまだ足りなかった。マークが厳しくなるのは分かっていたので、チームを勝たせるためのプレーを割り切ってやったんですけど、もっとゴール前に出るほうが相手も嫌だったと思うし、自分たちも前向きになれたと思う。悔いが残った」
試合後の取材に応じた木戸は、空中戦に自信を持つ相手守備陣に対して“飛び道具”一辺倒となったことを悔やんだ。「最後までやりたかったですが、自分を含めて力不足で、プレーで引っ張ることができなかった」。やり切れない思いばかりが口をついて出た。
二度の前十字靭帯損傷など、負傷に悩まされた大学生活を「怪我を2回もして、振り返ればつらいことばかりだった」と回顧。だからこそ、冒頭の「最後くらいは笑って終わりたかった」という思いにつながった。しかし、結果は無情だった。主将を志願して並ならぬ意気込みで臨んだシーズンだったが、2冠の翌年を「無冠」のまま終えた。
それでも来季からアビスパ福岡に入団することが決まっており、悔やんでばかりはいられない。「まだ強くなれる。こんな経験をするために大学に入ったので、もっと成長していかないといけない。自分は次のステージもあるので、チームを勝たせるようになりたいとあらためて思いました」と次なる目標は定まっている。
新天地は高校3年間を過ごした博多の地。明治大の試合会場にはサポーターによる横断幕が張り出されるなど、期待は高まっている。「力にしていかないといけないし、応援してくれる方がいるからがんばれる。サポーターの皆さんには期待してほしいし、強くなった姿を見せたい」。悔しさの跡が赤く残った眼差しは、すでに先を見据えていた。
(取材・文 竹内達也)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集
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