プリンス関東王者・前橋育英は痛恨の敗戦でプレミア参入逃す…悔しさを選手権にぶつける
ゲキサカ / 2017年12月18日 17時42分
[12.17 高円宮杯プレミアリーグ参入戦決勝戦 前橋育英高 1-1(PK3-4)磐田U-18 広島一球]
プリンスリーグ関東王者・前橋育英高にとっては、ショックの大きい敗戦となった。悲願のプレミアリーグ昇格へ王手を懸けて迎えた磐田U-18戦。立ち上がり、勢いある攻守を見せた前橋育英は左SB渡邊泰基(3年、新潟内定)が攻撃参加から思い切り良く左足を振り抜き、MF田部井悠(3年)がゴール前でビッグチャンスを迎えるなど、序盤から相手を飲み込みにかかる。
その後も鋭いプレッシャーで磐田U-18からボールをもぎ取ると、FW飯島陸(3年)やFW宮崎鴻(3年)が推進力を持って前進。28分には右中間からPAへ飛び出した飯島の右足シュートがGKのグローブをかすめてクロスバーを弾いた。
だが、徐々にボールを握られる時間が増える中で攻撃のリズムも停滞。苦しいパスを奪われてまた攻められるようなシーンが続いてしまう。40分には「リズム作れなかったので行ける時に行こうと思った」というG大阪内定CB松田陸(3年)がインターセプトした勢いで一気に中央突破。これで押し戻しそうとしたものの、奪い返されてしまうと、松田不在の右側のサイドからカウンターで崩されて先制点を奪われてしまう。
後半はMF田部井涼主将(3年)とMF塩澤隼人(3年)を中心にビルドアップを続け、35分にはいずれも後半途中から投入されたMF五十嵐理人(3年)の左クロスからFW榎本樹(2年)の強烈ヘッドで同点。さらに44分には榎本が左サイドを一人で攻略して決定的なシュートを放ち、延長戦でも右SB後藤田亘輝(3年)のクロスから五十嵐が放ったヘディングシュートや、CKからCB角田涼太朗(3年)の放ったヘディングシュートでゴールを狙ったが、勝ち越すことができない。
1-1のまま突入したPK戦では2人が止められて敗戦。山田耕介監督は「(このような試合でも)勝たないと…、選手権優勝は無理ですよね」と厳しく指摘していた。指揮官は、特に松田と角田のU-18日本代表CBコンビがバランスを崩してまで前へ出ようとしていたことが気になった様子。松田は敗戦、試合内容について猛省し、「育英はまず守備から攻撃。今日は守備ができていなくて攻撃もできていなかった。守備からやっていきたい」と誓っていた。
昨年の全国準優勝チームから4バックの4人など、今年は1年前の選手権決勝のピッチに立った7選手を残す。加えてGK湯沢拓也(3年)や2年生が台頭。新チーム発足時から各種大会の優勝候補として注目され、インターハイ3回戦では選手権決勝で敗れた青森山田高に雪辱して4強入り。プリンスリーグ関東でも優勝を果たし、4度目の挑戦となるプレミアリーグ参入戦の1回戦では強豪・京都橘高に5-0で快勝した。だが、油断もあったか、必勝を期して臨んだ参入決定戦で敗れてプレミアリーグ参入は果たせず。選手権を前にチームが沈むような結果に終わってしまった。
11月28日に来季のG大阪加入内定が発表され、チームだけでなく、個人としても注目される中で選手権を戦う松田は「注目されてできないようじゃ、これから先プロの世界でやっていけないので注目されても持てる力を出していきたい」と宣言。選手権初Vへ向けて「(昨年の決勝で0-5敗戦した)あの悔しさを晴らせる絶好のチャンスがまだ一回あるので、あの舞台でやって優勝したいです」と力を込めた。この日の敗戦のショックをパワーに変えることができるか。上州のタイガー軍団が悔しい敗戦を乗り越えて選手権で輝く。
(取材・文 吉田太郎)●高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ特集
●【特設】高校選手権2017
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
クラセン連覇狙うG大阪ユースが浦和ユース撃破!!「絶対に守ってやるぞ!」の意識持ち、4試合連続完封で準決勝へ
ゲキサカ / 2024年7月28日 16時47分
-
慶應義塾が「神栖ワールドユースフットボール」で1位Tへ進出し、貴重な経験。得点源のFW阿部雄大主将「役割を果たさないといけない」
ゲキサカ / 2024年7月16日 21時43分
-
帝京が「神栖ワールドユースフットボール」初代王者に!プレミア勢連破でインハイへ弾み
ゲキサカ / 2024年7月16日 10時55分
-
前橋育英が「第1回神栖ワールドユースフットボール」でマドリード選抜に3-0快勝。3バック挑戦、新戦力のDF鈴木陽らも奮闘
ゲキサカ / 2024年7月14日 20時37分
-
玉野光南が1-0で7試合ぶりのプリンス中国白星。雪辱を期す選手権予選へ向け、DF清水元徳主将「この夏で、どれだけ成長できるか」
ゲキサカ / 2024年7月1日 19時18分
ランキング
-
1【バスケ男子】日本 歴史的1勝スルリ…延長死闘の末に敗れ連敗 河村「自分の責任」 八村が痛恨退場
スポニチアネックス / 2024年7月31日 2時18分
-
2男子81キロ級・永瀬貴規が連覇!「まだ信じきれてないです」群雄割拠の階級で五輪史上初の2大会連続金メダル…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年7月31日 0時47分
-
3競泳800Mリレーで珍事…日本とイスラエルが8位同着で決勝へ スイムオフは免れ、松元「ドキドキ」…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年7月30日 21時23分
-
4【バスケ男子】河村 チーム最多の29得点も悔しい敗戦…「自分のコントロールミスで…勝てる試合だった」
スポニチアネックス / 2024年7月31日 2時32分
-
5“初老ジャパン”のネーミングは「大変光栄。認知は大事」…銅メダルの総合馬術団体・大岩義明…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年7月30日 19時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください