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追い付かれても突き放す…夏の全国王者・法政大、びわこ大に競り勝ちベスト4進出!

ゲキサカ / 2017年12月18日 19時48分

 しかし、後半も先に得点を奪ったのは法政大だった。13分、末木の右CKに対して、びわこ大ゴール前にエアポケットが発生。果敢に飛び込んだMF大西遼太郎(2年=磐田U-18)が右足ダイレクトで合わせ、再び突き放すことに成功した。同15分には、ディサロに代わって、U-20日本代表のタイ遠征から帰国したばかりのFW上田綺世(1年=鹿島学園高)がピッチに立った。

 長いボールを有効に使いたいびわこ大は後半23分、ゴール前の混戦から決定機を創出。攻撃参加をしていた186cmの宮が相手クリアボールを何度もヘディングで弾き返すと、浮いてこぼれたボールが再び宮の足元へ。迷わずボレーで狙ったが、大きく上に外れてしまった。

 法政大は徐々に攻め込まれる時間帯が増え、GK関口亮助(4年=浦和ユース)、センターバックのDF森岡陸(1年=磐田U-18)を中心に激しく味方へ指示を飛ばす。しかし後半35分、びわこ大は喜多村のサイドチェンジを受けたDF柳田健太(4年=熊本ユース)が右サイドを駆け上がり、中央へのアーリークロス。ニアサイドに飛び込んだ井上が2点目を決め、再び同点に追い付いた。

 それでも「総理大臣杯の成功体験は大きかった」(長山監督)という法政大に、無用な焦りはなかった。それどころか、球際の部分やセカンドボールの処理など「勝つためにすべきこと」を徹底。すると、FW松澤彰(2年=浦和ユース)、MF清谷陸(4年=広島皆実高)を投入した采配が見事に的中した。

 法政大は後半44分、連動したプレスで相手ボールホルダーに圧力をかけると、宮のパスを松澤がインターセプト。そのままボールを持った松澤が相手を抜いてPA左に走り込み、右足でゴールを狙った。ミートは十分ではなかったが、宮の股下を抜いたボールはファーサイドネットへ。指揮官が「良い時は本当に良い選手」と太鼓判を押す189cmの長身FWがこの日3回目の勝ち越しゴールを挙げた。

 もう後がないびわこ大は、競り合いに強い宮を前線に上げ、パワープレーを展開。後半アディショナルタイム、PAわずかに外で獲得したFKの場面では、GK岡田も最前線まで攻撃に関わり、土壇場での同点弾を狙った。しかし、ラストプレーでクリアボールが清谷にカットされ、無念のタイムアップ。今季の関西王者がベスト8で姿を消すこととなった。

 一方の法政大は、優勝を果たした総理大臣杯に続くベスト4進出。21日に行われる準決勝の相手は、これまで明治大と順天堂大を連破してきた関西大に決まった。「前線の選手は調子が良く、全体的に点を取れる雰囲気は出てきている」と手応えを感じる長山監督は、「強いチームとできるのが全国大会の良いところ。そこでまた自信を深めていきたい」と自然体で意気込んでいた。

(取材・文 竹内達也)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集

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