後半に中野誠也投入も前回王者・筑波大が敗退…初出場・東京国際大がPK弾を守り切りベスト4進出
ゲキサカ / 2017年12月18日 22時19分
終盤に差し掛かって筑波大はパワープレーを展開。後方からボールを飛ばしてチャンスを量産するが、東国大は途中出場のFW宇高魁人(1年=長崎総合科学大附高)以外の全員が自陣に戻り守備に徹したことと、GK古島圭人(4年=帝京高)の安定したハイボール処理で危機を乗り切っていく。
後半アディショナルタイムに入り込むと、筑波大が立て続けにゴールを狙う。最後方からのボールを頭でつないでゴール前に送り、中野が右足ボレーでゴールネットを揺らすがオフサイドの判定でノーゴール。ラストプレーでは再びロングフィードからゴール前に運ぶが、中野のボレーはミートせず。直後には試合終了のホイッスルが鳴らされ、前回王者・筑波大は準々決勝で姿を消すことになった。
筑波大の小井土正亮監督は「早いところの失点で試合を難しくしてしまった。逆を言えば時間はあったので冷静にやればチャンスをつくれるはずだった」と試合を振り返る。「でも一押し足りない。後半は中野を入れて前の圧力を強めたけど、でも0点は0点。失点したけど、何よりも点を取れなかったことが一番の敗因だと思います」と語った。
前田監督は「筑波大を0点に抑えるっていうのは、はっきり言ってきつい」と本音を口にする。「選手たちが集中して0点に抑えたのはよく頑張ったなって思います。なんとか入れさせねえっていう集中力が今日の勝因かな。今日は何を言っても守備ですよ。シュートなんて(ほとんど)打ってないんですから」と選手たちを褒め称えた。
初出場の東国大にとって、勝ち進めばそれが最高成績へと変わっていく。主将の楠本は「ここまで来たからには優勝です。もう目の前にあると思うので」と目標を頂点に設定。しかし「上を見すぎて準決勝が疎かになってはいけないので、優勝を意識しつつ次の試合の準備を2日間でしっかりしたら、自ずと決勝の舞台には行けると思う」と油断はない。
前田監督も「ブライトが次は帰ってくるので、またやり方を変えていこうと思います」とすでに次の試合を想定。攻撃のキープレーヤーが出場停止から戻ってくるため、本来の攻撃の形が復活する可能性が高い。同会場第2試合の結果により、次戦の相手は流通経済大に決定。リーグ戦では1勝1敗と互角の結果だが、果たして東国大の快進撃は優勝まで続いていくのか。その行方に注目が集まっていく。
(取材・文 石川祐介)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集
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