神戸トップ昇格FW佐々木大樹は“新境地”披露も、「勝たせられず残念」とさらなる成長誓う
ゲキサカ / 2017年12月20日 6時40分
[12.17 高円宮杯チャンピオンシップ FC東京U-18 3-2(延長) 神戸U-18 埼玉]
新境地を開いたゴールで勝利を決定づけたかと思われたが、結果は付いてこなかった。神戸U-18のFW佐々木大樹(3年)は高円宮杯チャンピオンシップの敗戦後、「結果として負けてしまったので、勝たせられなかったのがすごく残念」と肩を落とした。
決定的だった2点目は、背番号13を着けたエースの働きから生まれた。前半32分、MF船越大夢(2年)が振り向きざまに繰り出した縦への浮き球に抜け出した佐々木は、うまく入れ替わったDF長谷川光基(3年)に倒されてPKを獲得。自らキッカーとして右に蹴り込み、前半のうちにスコアを2-0に広げた。
「僕は裏に出られるタイプじゃないので、僕的にも珍しいプレーだと思いました。『ここかな』って感覚で走りました」。自身も驚くプレーをチャンピオンシップという大一番で繰り出し、「身体が全然動いていなかった」(FC東京U-18・佐藤一樹監督)という相手を崖っぷちに追い詰めた。
ところが、ハーフタイムに野田知監督から「2点差が一番危ない」と注意されて迎えた後半、立ち上がりから2点を奪われると、さらに延長前半終了間際にも失点。佐々木も「自分のところでボールが収まらず、競り勝てなかった」と存在感を失い、悲劇の逆転負けを喫してしまった。
3年生にとっては、この日が高校生活最後の公式戦。その想いを全面に出したことで、「テンションが高くて、運動量があった」という理想的な前半を過ごしただけに、「勝負強さで負けた」という後半への悔いは止まらなかった。
しかし、佐々木は来季、トップチームに昇格。J1クラブの激しいポジション争いを前に、うつむいている暇はない。中盤と最前線で幅広い活躍を見せた今季は「エースナンバーを着けるプレッシャーもあったんですが、徐々に得点が取れて、チームを勝たせる選手にちょっとは近づけた」と成長も実感。「今日の舞台を経験できたのは大きいので、無駄にしないように、来年もがんばっていきたい」と活躍を誓っていた。
(取材・文 竹内達也)▼関連リンク
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