[MOM510]流通経済大FWジャーメイン良(4年)_“デュエル合戦”に終止符打つ、延長後半ATのPK弾
ゲキサカ / 2017年12月20日 10時43分
[12.18 全日本大学選手権準々決勝 福岡大2-3(延長)流通経済大 柏の葉]
120分間に及ぶ死闘はFWジャーメイン良(4年=流通経済大柏高/仙台内定)によって決着がつけられた。激しくぶつかり合う“デュエル合戦”は最後まで止むことなく、流通経済大の中野雄二監督も「PK合戦を覚悟していた」ほどだ。しかし、唐突に下されたハンドの判定により流経大がPKを獲得すると、会場中がどよめく中でもジャーメインは「意外と冷静だった」と落ち着いてゴール左に決勝弾を決めてみせた。
右サイドで先発したジャーメインだが、序盤から時間をかけて動きの精度を増していく。1-1のまま迎えた延長前半2分、PA左でDFアピアタウィア久(1年=東邦高)が大きく蹴り出すと、PA右のジャーメインが「シュート(のつもり)でした」と蹴り上げた右足はミートせずにゴール前に流れ、MF渡邉新太(4年=新潟ユース)が頭で押し込んで、待望の追加点を決めた。
延長前半11分に再び福岡大に追いつかれて2-2になると、延長後半アディショナルタイム2分過ぎ、流経大がPKを獲得する。キッカー・ジャーメインと対峙したのは今夏のユニバーシアード競技大会でともに優勝を勝ち取ったGK永石拓海(4年=高川学園高/C大阪内定)。勝手知ったる両者の戦いは「ユニバでは(PK練習を)毎日やっていましたけど、自分は1本くらいしか止められたことない」というジャーメインに軍配が上がり、そのまま3-2で流経大が3年ぶりのベスト4進出を果たした。
試合後、囲み取材で「けっこう苦しいゲームだった」と振り返るジャーメイン。走り続けたことで終盤には疲労がピークになっていたが、「最後に一本来るかなっていうのを見越して自分を残していたと思うので。それが結果的にPKでしたけど」と期待に応える結果を残した。次戦は初出場で筑波大を撃破した東京国際大戦。「もちろん力もあると思うし、勢いもあると思う」と分析しつつ、「一人ひとりの特長を生かしたプレーができれば、個人の部分の違いができるから」と意気込みを語った。
(取材・文 石川祐介)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集
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