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「“好きだから”という原点」元日本代表DF岩政が贈る、プロでも学生でもないプレーヤーへのエール

ゲキサカ / 2018年1月12日 14時3分

―奥様は移籍について何かおっしゃいましたか。
 僕の決断に対しては「ほんとにいいの?」と聞かれることは多いですね
プロ選手ってお金やカテゴリーで判断されると思うんですけど、僕の決断ってそれらを度外視して選んでいるので、奥さんからすればちゃんと考えさせたいのでしょうね(笑)。
冷静に考えると自分でもこれでいいのか分からないときもありますけどね。

―シーズンを振り返って、当初の想像とのギャップはありましたか。
 想定内でした。僕はクラブをプロにするために呼ばれて、メンバーはひとりもプロはいません。プロでないメンバーをどう勝たせるか考えなきゃいけないというのは、プロでは考えなかったことです。関東1部でも上位チームは毎日練習ができる環境があり、毎日練習ができない東京ユナイテッドFCとは差が出てしまう。そのギャップをどう埋めるか。埋めるために、どのくらいの熱量で接したらいいのか。プロで経験できなかった貴重な経験です。


―Jリーグを目指すアマチュアカテゴリのクラブがたくさん出てきたことはどう思いますか。
 一から作るのが楽しいんだろうなって思います。合理性はさておき、この小説の主人公みたいにひたすらサッカーが好きな人が、最終的に何やりたいかって言われたら、サッカークラブをつくりたいというのがロマンとしてあるんだろうなと感じますね。僕はまだそこに至ってないけど、サッカー人だったらいつかやりたくなるのかもしれないですね。

―最後に、高校、大学を卒業し、プロではないサッカーを続けているゲキサカ読者にメッセージをお願いします。

 日本のサッカーでは大学までの22年間でサッカーをすることがどういうことか、そんなに教えられていない、そこからでもサッカーはうまくなるのに、望まなくなってしまう。欲求を失わないでほしい。22歳までがすべてではない。試合中に考えなきゃいけないこと、やれることはいっぱいあるし、こうやれ、と言われたことをやるだけで終わっている選手が多い。僕は22歳からたくさんサッカーを知りましたし、たくさん上手くなりましたし、まだまだできることはたくさんあります。チームで言っているのは「90分をデザインしろ」ということ。チームメイトを動かすこと、自分で考えること、がサッカーだけでなくて社会でも活躍できる要素になることは間違いないので、それは忘れないでほしいですね。


<書籍概要>

■書名:それ自体が奇跡
■著者:小野寺史宜
■発行日:2018年1月9日(火)
■版型:四六判・272ページ
■価格:電子版 500円(税別・期間限定)、単行本 1,450円(税別)
■発行元:講談社
■kindle版の購入はこちら
■ゲキサカ内で作品を読む

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