[横山杯]指揮官「石田以来のドキドキ感」。市立船橋MF佐藤はかつての“スーパーエース”に追いつき、追い越すか
ゲキサカ / 2017年12月28日 20時30分
[12.28 横山杯決勝リーグ 市立船橋高 3-0 武南高 HASAKI SOCCER VILLAGE A面]
ボールが足下に入ると、“何かを起こしそう”な雰囲気があった。市立船橋高のMF佐藤圭祐(2年)は182cmと長身で足さばきが速く、相手DFに飛び込む隙を与えずにボールを前進させていく。やや“持ちすぎ”と言えるようなキープでも簡単には取られない。その武器を持って武南高ゴールへ迫っていた。
後半開始直後の先制点は佐藤が左サイドでDFの動きを止め、ラストパスを受けたMF町田雄亮(1年)が右足で決めたもの。守備面やヘディング、シュートなど課題もまだまだ多いが、「キープが得意なので長所を伸ばしつつ短所をなくしていければいい」というシャドーのアタッカーは、タレント揃う市立船橋の中でもとても楽しみなプレーヤーだ。
普段のトレーニング、また試合から朝岡隆蔵監督は彼のポテンシャルの高さを感じ取っている。「あのサイドでテクニック、アイディアがある。(見ていて)石田以来のドキドキ感がありますよ」。想像を超えるようなドリブル、シュートでコーチ陣をも驚かせていたMF石田雅俊(現群馬)は “スーパーエース”として市立船橋を13年のインターハイ優勝に導くなど活躍し、京都へ進んでいる。
時折、石田と比較される声を聞くという佐藤は、「石田さんの凄さは分かっている。そこを目指していきたい」ときっぱり。1年時からAチームの公式戦に絡んできたが、主力を張るまでには至らなかった。それだけに来年は勝負の1年。「ボールを持ってからのプレー、アイディアとかは自信があります。シュートは苦手なので、あまり入らないですけれどもシュート練習はしていきたいと思います」と成長を誓うMFが先輩に追いつき、追い越すような存在になる。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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