ラストプレーで超クリア!!FW坪井の1点守った富山一が東海大熊本星翔を下す
ゲキサカ / 2017年12月31日 23時41分
[12.31 全国高校選手権1回戦 富山一高1-0東海大熊本星翔高 等々力]
第96回全国高校サッカー選手権1回戦が31日に各地で行われた。等々力陸上競技場では3年連続28回目の出場となる富山一高(富山)と初出場の東海大熊本星翔高(熊本)が対戦し、富山一が1-0で勝利。2回戦は来年1月2日に開催され、2013年度大会以来4年ぶりの日本一を目指す富山一は、同じく2年ぶりの王座奪還を狙う東福岡高(福岡)と同会場で激突する。
予選5試合で53得点を叩き出した富山一は開始直後から自慢の攻撃力を見せつけた。徳島ヴォルティス(J2)への加入が内定しているFW坪井清志郎(3年)にボールを集め、次々と相手のゴールを強襲。前半8分には坪井がドリブルでPA内左に抜け出すも、折り返しはGK深松裕太朗(3年)にセーブされる。さらに同17分、坪井がPA内左に切れ込んで放った左足のシュートは、再びGK深松にストップされた。
相手の攻勢にバタついた東海大熊本星翔も徐々に落ち着きを取り戻し、攻撃の形を作り始める。しかし、富山一が相手守備のわずかな隙を逃さず、先制に成功した。前半26分、DF松本楓大(3年)の右クロスがブロックされてニアに流れると、走り込んだDF高浪陸(3年)のシュートも相手に防がれるが、こぼれ球を拾った坪井が右足を強振。ゴール前のDF泉太貴(2年)に当たりながらもネットを揺らし、スコアを1-0とした。
後半に入ると富山一が相手にボールを持たせたことで、東海大熊本星翔の攻撃の時間も増えたが、5-3-2の堅い守備ブロックを崩せない。後半37分にはMF中川大暉(3年)の低いミドルシュートがGK吉田幸平(3年)に弾かれ、セカンドボールをFW一怜哉(3年)がプッシュ。ついにゴールを割ったかに思われたが、オフサイドポジションだったとして得点は認められなかった。
その後、さらに攻勢を強めてゴールに迫った東海大熊本星翔。ラストプレーとなった後半アディショナルタイム2分には、右CKからMF花田駿(3年)が左足でクロスを入れると、FW渡辺力斗(3年)がヘディングシュートを放つ。飛び出したGK吉田幸平(3年)が処理し切れず、留守となったゴールにボールが向かったものの、富山一のDF小森颯(3年)がゴールライン付近で渾身のクリア。渡辺の“千金ヘッド”は幻に終わり、初出場の東海大熊本星翔は1回戦で涙をのむ結果となった。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 阿部哲也)
●【特設】高校選手権2017
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