[MOM2377]昌平GK緑川光希(3年)_2つのビッグセーブで選手権初勝利に導いた「絶対的守護神」

ゲキサカ / 2017年12月31日 20時33分

監督、チームメイトからの信頼も厚い昌平GK緑川光希

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 昌平高1-1(PK4-3)広島皆実高 NACK]

 絶体絶命のピンチをスーパーセーブで救った。昌平高(埼玉)はFW佐相壱明(3年、大宮内定)の選手権初得点で先制に成功するも、前半のうちに広島皆実高(広島)に追いつかれ、後半は焦れる展開を強いられる。1-1のままPK戦に突入すると思われた後半アディショナルタイム、右サイドをMF田中博貴(1年)に突破されると、中央へボールを入れられてしまう。混戦になるがMF堤太一(2年)が抜け出すと、GK緑川光希(3年)と1対1の決定機に。逆転弾を許したと誰もが思った瞬間、GK緑川に当たったボールはゴールポストに跳ね返り、再び緑川の元にこぼれてきた。「あそこまできたら自分が止めるしかない」と覚悟する緑川だが、「入っちゃったかなと思ったんですけど、外れてくれてよかったです(苦笑)」と胸をなでおろした。

 試合は1-1のままPK戦に突入。「最後はお前がヒーローになるんだ」と藤島崇之監督に檄を飛ばされた背番号1は、再び大きな仕事をして期待に応えた。PK2-2で迎えた3人目。「1本目、2本目と逆(の方向)だった」GK緑川は、広島皆実の主将大石謙介(3年)と対峙する。短めの助走をとったシュートは、GK緑川が同じ方向に反応。手が弾いたボールは、またしてもゴールポストに当たると、今度はゴールラインを超えていった。「GKコーチと(PK戦に)入る前に話して『ボールだけを見るんじゃなくて全体を見ろ』と。落ち着いて見れたと思います」とヒーローはPK戦での秘策も明かした。

 昌平対広島皆実の観客は9366人。メインスタンドだけでなく、バックスタンド、ゴール裏も観客で埋まり、昌平はホームスタジアムの雰囲気で戦うことができた。「学校の方たちも応援にきてくれて、その方たちの前でPKで気持ちも上がったので、絶対止めるしかない」。見事な活躍を見せたGK緑川に対し、「(PK戦になっても)絶対的守護神・緑川がいるので。やっぱりあいつは頼もしいなと思います」と佐相も手放しで讃える。

 3年ぶり2度目の選手権を戦う昌平にとって、この日の勝利は、記念すべき“選手権初勝利”となった。「チーム全体で勝ったと思ってるんですけど、PK止めて勝ったのは自分としても自信になる」。昌平の最後の砦は、自信を胸に高みを目指す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)●【特設】高校選手権2017

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