歓喜は一瞬で落胆に…初出場・東海大星翔のFW一は幻の同点弾に涙止まらず
ゲキサカ / 2017年12月31日 23時34分
[12.31 全国高校選手権1回戦 富山一高1-0東海大熊本星翔高 等々力]
一度は引いたはずの涙が再びこみ上げてきた。初出場の東海大熊本星翔高(熊本)は13年度の王者でもある富山一(富山)に0-1の惜敗。あと一歩及ばず、全国高校選手権初陣は初戦敗退に終わった。
前半26分に先制を許す苦しい展開ながらDF中村豪主将(3年)を中心とした4バックが富山一の強力2トップに対抗。GK深松裕太朗(3年)のビッグセーブもあり、追加点を許さなかった。後半37分にはMF中川大暉(3年)のミドルシュートをGKが弾いたところにFW一怜哉(はじめ・れいや、3年)が詰め、素早く押し込んでゴールネットを揺らす。同点ゴールかと思われたが、無情にも副審の旗が上がり、得点は認められなかった。
「なかなかシュートチャンスが来なかったけど、最後の最後に来て。決めた瞬間は良かったと思ったけど、オフサイドフラッグが上がって……」。一はそこまで言うと言葉に詰まり、嗚咽した。「悔しくて……。でもまだチャンスは来ると思って、最後まで点を取りに行って、最後のCKもチャンスが来たけど、跳ね返された」。後半アディショナルタイム、MF花田駿(3年)の右CKからFW渡辺力斗(3年)が完璧なタイミングでヘディングシュート。しかし、これはゴールラインぎりぎりで富山一DF小森颯(3年)にクリアされた。
その直後にタイムアップのホイッスル。「これがサッカーなんだなと。富山一は全国優勝もしているし、全国の差を感じた」と一は敗戦を受け止めた。結果は1回戦敗退となったが、新たな歴史を切り開いた事実は変わらない。今夏には東海大二高時代の78年以来となる全国高校総体出場を果たし、12年4月の校名変更後初の全国大会で1勝。2回戦で市立船橋高(千葉)に0-3で敗れたが、冬も激戦区・熊本を制し、全国高校選手権初出場を決めた。
一が「夏(全国総体)は自分たちのサッカーができなくて、市船戦も守って守ってやっと3点に抑えたという試合だった。でも選手権では自分たちのサッカーを表現できた。最後まであきらめないプレーが、得点にはつながってないけどネットを揺らすことにつながったと思う」と胸を張れば、主将の中村も「こういう舞台でもできるんだということを後輩に見せられたと思う」と力説した。
全国総体出場、全国1勝、そして全国選手権初出場。「歴史はつくれたと思うけど、来年もまた出場して、東海大星翔の校名を全国の常連にしてほしい。この悔しさを忘れずに戦ってくれると思う」。一はそう言って、スタメンに5人が名を連ねた2年生ら後輩たちに夢の続きを託した。
(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2017
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