[MOM2379]日本文理MF久住玲以(3年)_2得点の10番、今日はコウチーニョで次戦はロナウジーニョ!?
ゲキサカ / 2017年12月31日 21時3分
[12.31 全国高校選手権1回戦 日本文理高2-0立正大淞南高 駒場]
イメージを膨らませる。中学生時代から続いているルーティンだという。試合前に有名なサッカー選手の映像を何度も見て、試合に臨む日本文理大(新潟)MF久住玲以(3年)が、選手権初戦前に選んだのはリバプールのブラジル代表MFコウチーニョだった。
左サイドハーフの位置に入った久住は、この日はゴールで魅せた。前半14分、PA内でFW亀山来駆(3年)がファウルを誘って日本文理がPKを得ると、キッカーを託される。「あまり深く考えず、県大会と同じところに蹴った」ボールは、GK宮嶋岳(3年)にストップされて、「完全に読まれていた。ヤバいと思った」ものの、こぼれ球に自ら反応すると、今度はしっかりと左足で蹴り込んでネットを揺らし、チームに先制点をもたらした。
「たまたまこぼれてきたので、決められて良かったけど、(選手権初ゴールは)うれしいというよりも、ホッとした安心感が7割でした」
さらに後半26分には、左サイドの高い位置でMF古木雄大(3年)がボールを奪うと、「走れば絶対に出してくれると信じて走った」とゴール前に走り込むと、ピンポイントクロスに飛び込んで鮮やかなヘディングでゴールを陥れる。「ヘディングであまり決めたことがなかったけど、高3になってからすごく練習をして、その結果が今日出て良かった」と笑顔を見せた。
試合前には有名選手の動画を必ずと言っていいほど見るという背番号10。試合前日から試合前のバスで見る動画は自分でまとめており、リストはネイマールやコウチーニョ、ロナウジーニョとブラジル人選手が多く、「ドリブルが好きなので、ドリブルがうまい選手を見ている」とチェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールもお気に入り。映像を見ることでイメージが膨らみ、試合中のプレーにも生かされるようだ。
しかし、この日はコウチーニョのプレーを見て臨んだものの、「全然イメージどおりのプレーはできなかった」と苦笑い。そして、1月2日に行われる次戦旭川実高(北海道)戦に向けては、「ロナウジーニョを見て臨みます」とニヤリと笑った。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2017
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