1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

GKも交代!前橋育英は交代枠5つをフル活用、悲願の初Vへ盤石5発発進

ゲキサカ / 2018年1月3日 0時27分

 防戦一方の初芝橋本にアクシデントが襲う。左サイドバックのDF高見祐哉(3年)が右膝を痛めたか、プレー続行不可能となり、後半8分にFW大谷澪紅(1年)を投入。大谷は2トップの一角に入り、FW岡村修哉(2年)が左サイドハーフ、MF西淵寛斗(3年)がボランチ、MF家本大渡(3年)が左サイドバックにそれぞれポジションを下げた。

 2-0とリードを広げてからもボールを支配し、主導権を握り続ける前橋育英は後半14分、左サイドから渡邊がロングスローを放り込み、ワンバウンドしてファーサイドまで抜けてきたボールを飯島がヘディングで押し込んだ。飯島のハットトリックで3-0と突き放すと、同28分にも自陣から角田が左足で一気にロングフィード。最終ラインの背後を取った飯島が正確なトラップから飛び出してきたGKもかわして無人のゴールに左足で流し込んだ。

 飯島の4ゴール目で4-0とダメを押した前橋育英は最後まで攻撃の手を緩めない。後半35分、高い位置からプレッシャーをかけた田部井悠がボールを奪い、そのままドリブルでPA内に進入。冷静に横に流し、途中出場のFW宮崎鴻(3年)が右足で流し込んだ。

 5-0と大量リードを奪った前橋育英は今大会から1枠増えた交代枠5つをフルに使い切った。昨年12月30日に開幕した今大会は今月8日の決勝まで10日間で行われる超短期決戦。決勝まで見据えた場合、31日に1回戦を戦ったチームは9日間で6試合、前橋育英のように2回戦が初戦のチームでも7日間で5試合を戦う必要がある。

「5人代えられるのはすごく大きい」と話す山田監督は後半37分からGK湯沢拓也(3年)に代えてGK松本瞬(3年)も起用。「これから先、何があるか分からない。ちょっとでも出しておきたかった」と、主力選手を休ませるだけでなく、不測の事態を想定した準備にも余念がなかった。

 大胆な采配には前回大会の苦い経験もある。決勝で青森山田に0-5で大敗し、悲願の初優勝を逃した前橋育英だが、山田監督は「なんで動けないのかと。最後の一歩が出なかった」と、選手の疲労蓄積もその敗因に求めた。前回大会は1回戦から出場した前橋育英に対し、青森山田の初戦は2回戦。「去年の青森山田は(決勝が)5試合目で、僕らは6試合目。その1試合は大きい」。前回以上の過密日程となる今大会は、選手の疲労回復やコンディション調整を含めたマネジメントが何よりも重要になる。

 連戦となる明日3日の3回戦では、この日の2回戦で優勝候補の一角である東福岡(福岡)を破った富山一と対戦する。今大会2試合目となる前橋育英に対し、31日の1回戦から勝ち上がってきた富山一は3試合目。「その差も大きい」と山田監督は話す。富山一は東海大熊本星翔(熊本)との1回戦で交代カードを切らず、この日の東福岡戦も選手交代は一人だけだった。“余力”でまさるのは前橋育英か。東福岡撃破で勢いに乗る富山一を跳ねのけ、まずは4大会連続の8強切符をつかみ取りたい。

(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2017

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください