両エースの得点で幕開け!日章学園が佐賀東退け“夏の王者”への挑戦権獲得

ゲキサカ / 2018年1月2日 20時0分

2試合7発、日章学園高自慢の攻撃力は全国でも爆発

[1.2 全国高校選手権2回戦 日章学園高4-1佐賀東高 味フィ西]

 日章学園高(宮崎)対佐賀東高(佐賀)の一戦は、開始10分までに両チームのエースストライカーが得点を奪い合うエキサイティングな展開となった。

 開始5分、風上に立った佐賀東が早速“地の利”を活かす。DF中村恒介(3年)からのロングボールに対しFW中里知己(3年)がDFラインの背後に抜け出すと、GKとの1対1を制してあっさりとゴールを陥れる。これで中里は2試合連続の先制点となった。

“青のエース”の2試合連続ゴールに対し、“赤と黒のエース”も黙っていない。失点から4分後の9分、敵陣でMF小野真稔(3年)からボールを奪ったFW佐藤颯汰(3年、北九州内定)は、ショートカウンターに出て2対2の状況をつくり出すと、そのままドリブルで持ち込み自ら左足を振り抜く。J内定ストライカーの2試合連続ゴールで試合は振り出しに戻る。

 なおも“赤と黒の10番”の躍動は続く。19分、佐藤颯が40m近い距離を持ち上がりゴールラインの間際までドリブルで切り込むと、ゴール前にラストパスを送る。そこに飛び込んだMF河原淳(2年)が左足で押し込んで逆転に成功する。

 ボール保持率を高めようとする佐賀東に対し、中盤で奪ってショートカウンターの場面を重ねていく日章学園。「向こうがボランチを消しにきたのは想定内。そういったところでも自分たちの良さを出して、と大会に乗り込んできた」(蒲原晶昭監督)という佐賀東だが、ショートカウンターを多く受けて後手に回ってしまう。1点ビハインドの後半開始と同時に、スーパーサブのMF江頭弘太(3年)を投入した佐賀東だが、開幕戦のように流れを変えることができないまま時計の針は進んでいく。

 後半27分、佐藤颯、MF恩塚幸之介(3年)、DF阿部稜汰(1年)が右サイドでパス回しをする日章学園は、少ないタッチ数で一気にゴール前に迫る。中央でボールを受けたMF佐藤詩響(3年)は恩塚へ浮き球を送る。恩塚はクロスを入れると、河原がこの日2点目となるダイビングヘッドを決めてリードを2点に広げる。

 前線に人数を割いて攻める佐賀東だがゴールを割ることができず、逆にアディショナルタイムには途中出場のFW木津蒼(3年)にPKを決められてしまい万事休す。1-4で敗れ2年連続の3回戦進出とはならなかった。

 12月31日の1回戦のスタメンから「メンバーを変えようか迷った」という日章学園の早稲田一男監督だが、1回戦と同じ「ベストメンバー」を選択。「彼らの意地」に期待した試合は、終わってみれば4-1の快勝だった。「初戦よりはよくなっている」と少し表情を和らげ、「相手を崩してフィニッシュまでいけたのは初戦より多かった」と成果を語った。

 リードを2点に広げてからは、佐藤颯、MF河野翼(3年)、佐藤詩、DF阿部稜汰(1年)、GK小原司(2年)と主力を次々とベンチに下げ5つの交代枠を使い切った。その理由は、主力の疲労軽減とベンチの選手の経験を積ませるためだと指揮官は語る。「タフだといいながら、どこかで疲労は蓄積されますから。休ませることと、別の選手もこういう雰囲気を味あわせたかった」。それは3回戦、そしてその先を見据えているからに他ならない。次に戦うのは、インターハイを制した流通経済大柏高(千葉)だ。「3回戦までどうにかたどりついて、流経とどれくらいやれるのかを最初の目標」に掲げていた早稲田監督。エースストライカーの佐藤颯も「今日みたいにみんなが連動できれば、自分たちにも勝機はあると思う」と勝機をうかがう。

 4年ぶりの3回戦進出を果たした日章学園対“夏の王者”の一戦は、明日3日12時5分、フクダ電子アリーナでキックオフを迎える。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)●【特設】高校選手権2017

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