“5つの原則”を完遂、初V目指す前橋育英がこだわる「トランジション」
ゲキサカ / 2018年1月3日 0時29分
[1.2 全国高校選手権2回戦 初芝橋本高0-5前橋育英高 ニッパツ]
“5つの原則”を忠実に遂行した。悲願の初優勝へ好発進した前橋育英高(群馬)は5-0というスコアもあることながら、その試合内容でも初芝橋本(和歌山)を完全に凌駕していた。
特に攻守の切り替えの速さは際立っていた。ボールを失っても高い位置からすぐにプレッシャーをかけ、奪い返す。80分間を通してその意識は徹底され、4-0の後半35分に奪ったダメ押しゴールも、敵陣でボールを奪ったMF田部井悠がそのままドリブルでPA内に進入し、横パスを途中出場のFW宮崎鴻(3年)が流し込むという形だった。
前橋育英の山田耕介監督は「今年はトランジション(攻守の切り替え)ばかりやってきた。そこは全員が共有していると思う」と指摘する。新チームのテーマとも言えるコンセプトは「子供たちのサッカーノートから出てきた」といい、「トランジション」「デュエル」「ハードワーク」「声」「ファースト・セカンド(ファーストボールにしっかり競り合い、そのセカンドボールを拾う)」を5つの原則とした。
MF田部井涼主将(3年)によると、準優勝した前年度のチームでも“5つの原則”はあったが、田部井涼やサッカー部長のMF塩澤隼人(3年)らが中心になって、より明確化。“5つの原則”にこだわってトレーニングを重ね、「そこで勝てれば結果は付いてくるというのはこの1年で学んだこと」と、チーム全員に浸透させてきた。
その中でも特にこだわっているのがトランジション。「攻守の切り替えが一番大事。選手だけのミーティングでもいつも出るし、負けた試合はほとんどがそこで負けていた」と田部井涼は言う。今夏の全国高校総体準決勝では流通経済大柏(千葉)に0-1で敗れたが、「サッカーの部分でもあまりボールをつなげないとかはあったけど、“5つの原則”で完敗した。そこはあらためて学んだ」と、より一層意識して冬を迎えた。
すべては前回大会のリベンジのためだ。決勝で青森山田(青森)に0-5で大敗した1年前の決勝戦。今夏の全国総体3回戦で青森山田を3-1で破ったが、選手権でしか真のリベンジは果たせない。「この1年間、勝った試合も負けた試合も、すべてそこを目標にやってきた」と田部井涼。悲願の日本一まで、あと4試合。“5つの原則”を貫き、一戦一戦勝ち抜いていく。
(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2017
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